RCCラジオ Canvas

岩竹香織
アシスタント:岩竹香織

広島の最前線で活躍する、
さまざまなジャンルのクリエーターが
金曜日の夜、週代わりでRCCラジオのメインパーソナリティとして登場。
自らの仕事の話、趣味の話、これまでの生き様、好きな音楽など、
クリエーターが白いキャンバスに絵を描くようにお送りする2時間の生放送。
広島の若者たちに
熱いメッセージを届けます。
パーソナリティ

【2018.9/21放送】
写真家 藤岡亜弥さん

広島出身の写真家、藤岡亜弥さんは、今年の春、広島の街を撮った写真集「川はゆく」で木村伊兵衛写真賞を受賞されました。

これまでもたくさんの写真家が「ヒロシマ」をテーマに作品を残しているだけあり、当初は自信の無さがあったといいます。
カメラを持って広島の街を歩くといかにも広島らしいものを撮ろうとしている自分がいて、一時期は撮るのが嫌になったこともあったそうです。
広島にアパートを借り、アルバイトをしながら生活をはじめた亜弥さん。
日常のなかでメモをするようにシャッターを切るようになって、自分でもあらためて気づくことがあったと撮影をおこなった4年半を振り返ってくださいました。
また、今回の「川はゆく」では、写真の順序や見せ方を、あえて整理されてないものにしたといいます。
見る人が違和感を感じたり、混乱したりすることで考えたり、なにか気づきを得ることを目指し編集されたといいます。

今回、木村伊兵衛賞を受賞した亜弥さんは、これまでも数多くの作品を発表していらっしゃいますが、その作品たちはいずれも、いろいろな旅先や土地での経験をまとめられたものになっています。
台湾、ヨーロッパ、ニューヨーク、そして地元の呉。いずれも目的のない道程のなかで、退屈なとき、鬱屈しているときにシャッターを切っていたとかつての旅を振り返ってくださったのがとても意外でした。
それでも自分が撮りためた写真を振り返ることで旅での出会いや経験を再確認することが出来たそう。
そんななかかでも、写真のなかに、自分が見たものじゃないものが映っているとき、それを発見できたときが一番楽しいと写真表現の魅力を教えてくださいました。

現在は、東広島市河内町小田で、地域おこし協力隊として活動しながら暮らしておられます。
今までも、自らを「写真家」と名乗ることにためらいがあったという亜弥さん。
会社員や旅をしながら常にカメラを携えて、記録しつづけた亜弥さんが、東広島でどんな景色を前のシャッターを切るのか、またあらたに生まれる作品を見させていただくのがとても楽しみです。
「写真とは、無意識が映り込むもの」。亜弥さんのこれまでの作品を拝見して、それは、正直に、亜弥さんの速度を歩幅で生きてこられたかっこいい生き様をも拝見させていただけたのだなと思いました。
かっこいい人生の先輩に出会えた、うれしい時間となりました。

オンエアリスト

  1. こころ / アン・サリー
  2. ヴァイオリン・ソナタ第12番 / デイヴィット・ギャレット
  3. 愛のカケラ / オオコ・ナチュラル
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