広島民話図書館

「なめくじ息子」

タイトルを見て「気持ち悪い!」って思われたかもしれません。
でも、健気で、どちらかというと、いじらしくて可愛らしい
なめくじが登場しますから、どうぞ安心してください・・・!

途中、「ままこじる」と出てきますが
採録された三原市大和町では、昔、なめくじのことを
「ままこじる」と言っていたそうです。


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どんなものも大切に愛おしむ人が、やがて恩返ししてもらう。
反対に、欲深い行いをした人は自業自得、ひどい目にあってしまう。
いろいろな昔話に共通する、定番のストーリーですね。

そして、桃太郎や瓜姫、たにし息子など
物や動物が人間になって育っていく話はいろいろあるんですが、
なめくじ(ままこじる)の話は全国的に珍しいようです。

以下、まったくもって私の想像なんですが。
子どもの頃って、なめくじを、得体が知れなくて、ちょっと気持ち悪いけど
どうしても気になってジーっと見てしまう、そんな存在に感じませんか。
そんな、子どもたちが気になる存在の生き物を、
昔話の定番ストーリーの主役にして語ってみる。
子どもたちは「えー」「きゃー」なんて言いながらも、くぎ付けになりそうです。
子どもたちを楽しませたい、そんな気持ちが生んだお話なのかもしれません。

ちなみに、毎週お話を掲載させていただいている
水曜日の中国新聞セレクトにも書かせていただいたのですが、
広島県内には、大和町の「ままこじる」以外にも
「しほどけ」(安芸太田町加計)
「なまくじゃり」(庄原市)
「まめくずり」(神石高原町油木・尾道など)
「まめまじ」(江田島)   
・・・・などなど、なめくじのいろーんな呼び方があったようです。
とても古い言葉なので、今ではほとんど聞きませんが。
(かたつむりも、同じようにたくさんの呼び名がありました。)

みなさんの地域ではいかがですか・・・?



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