広島民話図書館

「田之久」

今回は、落語でも知られている「田之久」。
神石高原町の男性が、この話を語る記録が残っていました。


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蛇が怖いものは「煙草のヤニ」でしたが、これは
古くから煙草が魔よけとされていたから。
そして、同じ「田之久」では「柿の渋が怖い」とする話もあるんですが
昔は柿渋は蛇にかまれた時の薬とされていたからです。

少し話がそれますが。
「柿渋」って、現代ではなかなか馴染みの薄いものかもしれませんが、
民話に時々登場するので、昔は人々にとって
馴染み深いものだったことが分かります。

以前、この番組で紹介した「わらしべ長者」にも
「柿渋」が出てきました。
味噌屋が雨に降られて、商品に雨がかかって困っていたのですが、
主人公が柿渋を塗った和紙「渋紙」を渡して、
紙と味噌を物々交換してもらいました。
渋紙は、防水効果があるので雨除けにしたのです。
柿渋を塗った和紙は、傘の材料としても使われていたそうです。

この柿渋、かつては広島の柿の産地、御調で盛んに作られていましたが
今また地元の方による柿渋の生産が復活し、
壁の塗装に使ったり、染め物の材料になったりしているとか。

お話の中に出てくる、生活に密着した道具や食べ物も
注目してみると面白いものです。



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