広島民話図書館

「狐女房」

今回は、安芸高田市高宮町のかたの話を元にした、「狐女房」です。

狐や狸というと、人をだます動物として登場するのが常ですが、
今回は、人と狐の恋心が透けて見える、切ないお話です。


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この日が七夕だったこともありまして。
織姫と彦星の恋物語とはまた全然違いますが、
人間と狐の恋を描いた話を選んでみました。

今回ご紹介した話は、比較的あっさりとしたストーリーですが、
狐女房はいくつかの筋書きがあります。
一番広く知られているのは、狐の女房の名前を「葛(くず)の葉」とするものです。
愛する人に正体を知られた狐、「葛の葉」は
「恋しくば たずねきてみよ 和泉なる しのだの森の うらみ葛の葉」
という歌を残して、去っていきます。

ほかにも
男のいいなずけに化けた狐が男と結婚し子供も生まれたのですが
その後、本物のいいなずけが現れたので、上の歌を残して去った、という話。
(男にとっても、狐にとっても、いいなずけにとっても、悲劇ですよね、、、)

また、平安時代の陰陽師、安倍晴明が、狐の息子だという言い伝えもあります。
なんだか謎めいた言い伝えです。




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