広島民話図書館

「金のナス」

今回は2話ご紹介しました。
時間いっぱいになってしまったので急ぎ足感があったでしょうか・・・

1つめは「金のナス」です。


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あくびが止まらない、お嫁さんと息子の話でしたが
これは、おならが止まらない、という話も多く残されています。

ある文献によると、この話は
東北、新潟、瀬戸内、九州、奄美、沖縄の地域の
特に海岸部で多く聞かれるので、海上の交通によって広まったのかもしれない、
とあります。

今回の「金のナス」は神石高原町で採録された話です。
海上の交通によって、というのが当てはまるような土地柄ではありませんが
可能性として、ルーツが沿岸部にある人から伝わった、など
何かしらの理由があるのかもしれません。

また、江戸時代を中心に、三味線を持って寄席や家先などで歌う
盲目の女性、瞽女(ごぜ)が、
昔話の伝播に大きな役割を果たしていました。
全国でその文化があったようですが、越後・現在の新潟県で盛んだったそうです。
先日ご紹介した「狐女房」や、今回の「金のナス」は
瞽女歌として各地に伝えられたものとされています。
女性の繊細な気持ちを語り伝えたのは、やはり女性だったのでしょうか。

現代だと、様々なメディアを通してどこへでも情報が伝えられますが
今のようなメディアが無い時代の
昔の話の伝播のルートを探るのも興味深いものです。



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