広島民話図書館

「法事の使い」

今回は、東広島市豊栄町で採録された話です。

父親の法事のために和尚さんを呼んできてくれ、と
母から頼まれる息子。
言いつけ通りに動いているつもりが、
とんでもないことばかりしてしまいます。


ファイルを開く

全国各地で似たような失敗を集めた話が多く残されています。

また後半の、和尚さんが大好きなお風呂に入るくだりは
和尚さんと小僧さんの話としても
語られることがあります。

ところで、今回のお話の結末句(締めの言葉)は
「つっぽう かっぽう はないた」。
豊栄町で採録された民話に多く聴かれる締め方ですが、
最後の「はないた」のイントネーションが
話し手によってさまざまなんです。
過去の取材テープを聴いてみると、
「はーないた」に近い人。
「はなーいた」に近い人。

いわゆる標準語のような「これが正しい」という
ものさしがあるわけでははい、
語り手が、親や祖父母から聴いて覚える、生きた民話。
根底にある、聞く人を楽しませたい、という聞き手への愛情が
民話の一番のものさしなのかなぁと感じています。



TOP