広島民話図書館

「鷲の育て子」

今回は、福富町の女性が、小さい頃に旅の説教僧から聴いたという話です。

赤ちゃんを鷲に連れ去られてしまったお母さんは
かわいい息子を長い年月をかけて探し歩きます。
母とおそろいのお守りを持っていたその子は・・・


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口伝で伝えられてきた、民話。
伝わり方には様々な方法、状況がありました。
主に、祖父母や両親が、子や孫に語って聞かせる、家での伝承。
家族でなく、近所や村の人が語り伝える、村での伝承。
そして、村の外の人がやって来て語り伝える、伝播(でんぱ)。

「鷲の育て子」は、そのうちの伝播です。
奈良県の東大寺の初代別当、良弁僧正(ろうべんそうじょう)の伝説。
一説に、良弁僧正は、鷲が連れ去り育てられたとされています。
この伝説が広島にも伝わってきたんですね。
以前、この番組で「三十三間堂の棟木の由来」というお話を紹介しましたが
京都の三十三間堂にまつわる話で、これも「伝播」の部類と思われます。

僧侶だけでなく、山伏・茅葺き職人・行商人といった
村から村へ移動する職業の人たちが、様々な話を語り伝えてきました。



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