ナチュラリスト読書会


昔、「BBR」をやってるときは
「倒れる時も前向きに」なんて言ってたなあ。恥ずかしいなあ。
若さの象徴かも知れないけど。
倒れちゃいけないんだよ、何があっても。
今なら「倒れそうになったら、保健室へ行け、逃げろ!」と言いたいよ。

我慢が美徳の昭和があってね。思い出すと・・・
「何が不満なんだ、昔はもっと恵まれてなかったんだぞ」
「いじめで学校行けないだと?!社会に出たらもっと厳しいんだぞ」
「先生が暴力?それは愛だ」
これらの台詞の後に必ず「我慢しろ!」が続く。
弱い僕でもね、逃げることが「悪」「かっこ悪い」と見なされる気がして、懸命に我慢した。
だって「いじめられる方が悪い」なんて論理もまかり通っていたからね。
とにかく、おとなたちは「我慢しろ」「我慢しろ」と言って選択肢を広げて来なかった。
で、昭和から平成 自殺は増え、ブラック企業も増えた。我慢した末がこれだ。
だからさ、理不尽なことに、もう我慢しなくていいんだよ。
理不尽なことに我慢しても、いい世の中にならないんだよ。
それは歴史も証明している。
実はさ、おとなは隠していたけど、我慢しなかったら「選択肢」はたくさんあるんだよ。
君を助けてくれる人や方法って意外にたくさんあるんだ。

我慢するの、もう無理!!!!!!と思ったら、
とりあえず、無脊椎動物を見に水族館へ行こう。
骨抜きになって、学校や会社へ行かなくていい。
水族館のもつ陰気な艶めかしさに魅了されよう。
無理に陽気になる必要なんてないんだ。

この本から学んだこと。
倒れるんじゃなくて「陰気で前向き」、これでいい。

               一文字弥太郎



「緻密に作って大雑把にやれ!それが生放送の醍醐味なんだよ!」。
考えたことを生放送で『再現』しようとしていた僕たちに
それは違うぞ、と教えてくれたのが、広島テレビの脇田義信さんだった。
2005年に亡くなられ、脇田さんの言葉は僕の座右の銘になっている。

先週、ジュンク堂書店広島駅前店の三浦さんが持ってきてくれた本を購入。
読んで驚いた。
『視覚障害者が美術鑑賞?!』
そんな一節があった。感動した。
目の見えない人へのアプローチ、考え直した方がいいんじゃないか?そう思った。
それにしても「目の見えない人の美術鑑賞」って、まさに、ラジオじゃん!
ラジオでできないのか?!いや、できる!よね?
それを反芻しながら、土曜日本番、生放送。
大雑把に僕の企みを本とともに紹介すると・・・
岡さん「やりましょう、それ!」
キタ――(゚∀゚)――!!
ありがたい。いつも岡さんがこうして企画を実現してくれる。
さらに、目の見えないリスナーから「ぜひ、やって欲しい&力になりたい」とメールが。
これもまたありがたい。一番背中を押してくれるのは、やはりリスナーなのだ。
しかし、目が見えないのに、どうやってメールを送信できるの?
そんなことも知らない自分を戒める。

さあ、「目の見えない人の美術鑑賞」、「週末ナチュラリスト朝生」でやろう!
緻密に考えて、大雑把に。

               一文字弥太郎



今週の読書会は、三浦さんのジャケ買い!
今月のラインナップはこちらです!

◎今月のおすすめ
・災害支援手帖/荻上チキ /木楽舎

◎今月のジャケ買い
・天才はあきらめた/山里亮太/朝日新聞社
・虫から死亡推定時刻はわかるのか?/三枝聖/築地書館
・ボディビルのかけ声辞典/スモール出版
・目の見えない人は世界をどう見ているのか/伊藤亜紗/光文社
・原爆/石井光太/集英社

一文字さんは「天才はあきらめた」と「目の見えない人は世界をどう見ているのか」を、
岡さんは「原爆」をお買い上げ!
次回のジャケ買いもお楽しみに♪



Twitterより

8月6日月曜日。朝なのにすでに日焼けしそうな暑さ。
今年は格別に命の尊さを思う。無念の死に忘れていい節目などない。合掌。


Facebookより

僕らの世代は「平和と成長」に慣れてしまい、人生の目的は毎年年収を増やすことで、
国への期待も経済を繁栄させることにあり、
核の脅威はそのために封印してしまったのではないだろうか?
だから「命より金」「命より生産価値」。なんだこれ?戦争の原点ではないか。


       とにかく読んで、のほほんとした私を含め
       多くの人に、慌ててもらいたい一冊!

               一文字弥太郎



TOP