ナチュラリスト読書会


僕はフリーランスなので、基本ひとりで打ち合わせに向かう。
相手は数名、何人かのグループが多い。
そんな時にね、ふと感じることがある。
「あっ、この人たち優しさにあふれている」ならいいんだけど
「もしかして、この笑顔は同調圧力なのか」と。

そんな打ち合わせの帰りに書店で立ち読みして買った本。

~「人と一緒にいる」のは素晴らしいことであると同時に、
 時としてつらいことでもあります。
 自分とまったく同じ人間は、世界のどこにもいません。
 当然、人と人には、いつも「違い」があります。
 「違い」があるからこそ、
 人と一緒にいることはおもしろいし、楽しいけれど、
 時には対立が起き、すれ違いが生じます。」~

人は一人では生きられない。誰かと一緒にいたい。でも、自由でいたい。
君は焼肉を主張するが、僕はラーメンを食べたい。
対立する。どうする?

そして「政治」についての講義が始まる。

根源的な政治思想家のエピソードも出てきて、わかりやすく興味深い。
こんな講義を10代で受けてたらねぇ。
いや、受けてたんだよ、きっと。
そのとき響かなかっただけ。今、やっと響いた。
それはそれでよかったことにする。

               一文字弥太郎



クレーマー対策の本を紹介したら、たくさん反響いただきました。
「どこからがクレーマーか?」
「これもクレーマーになるの?」
「正しいことは厳しく言わないと・・・」
「不良品を売ってしまったのなら何を言われても仕方ない」
などなど。
ある辞書によると
「本来の苦情の領域を超えて,あら探しのような苦情を企業に寄せたり,
執拗に抗議を繰り返したりする人」をクレーマーと言うそうです。
そっかー、昔は「苦情」という言葉を使ってた。
「一文字さん、番組に苦情のハガキが届いてますよ」なんてね。
「一文字さん、クレーマーからメールがきてますよ」となると、
ちょっと怖い。
クレーマーはやはり権利を声高に主張するイメージが定着したからか?
今、映像も音声も容易に残せるようになったから
やがてクレーマーは抹殺されると思うけど。
でも、苦情をちゃんと伝える力は必要。正しいことを伝える時は・・・

 正しいことを言うときは
 少しひかえめにするほうがいい
 正しいことを言うときは
 相手を傷つけやすいものだと
 気付いているほうがいい

        吉野弘さんの「祝婚歌」の一節です。
        全部読むと感動しますよ、ぜひ探してみて!

                   一文字



今月もこの日がやってきました、三浦さんのジャケ買い!
オススメ作品、ジャケ買いのラインナップはこちらです!

◎今月のオススメ
・小説 幻冬/幻冬舎

◎今月のジャケ買い
・誰も知らない死刑の舞台裏/近藤昭二/二見レインボー文庫
・赤ヘル!広島鉄筋家族/浜岡賢次/秋田書店
・不思議すぎる人体のしくみ図鑑/坂井建雄/宝島社
・究極の文字を求めて/松樟太郎/ミシマ社
・ザ・プロレスドリル100/河出書房新社

今月は、岡さんが「不思議すぎる人体のしくみ図鑑」を購入!
そして一文字さんは、先月購入した「ホモ・デウス」の下巻を購入!
読書会で紹介される予定なので、お楽しみに!
皆さんも気になった本、ぜひ手に取ってみてくださいね♪



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