ナチュラリスト読書会


「どうしたんですか?」
カウンターの向こうでコーヒーカップを洗っている若い女性に、聞かれた。
泣いた、喫茶店で、不覚にも。
「だいじょうぶ。このマンガのせいだから。」
泪をぬぐって席を立った。
声をかけてくれた君に感謝。
泣いている人に声をかけてくれる君は、薄情な人ではない。ありがとう。

「わくわくラジオ美術館」が実現して、なんだか導かれてると思う一冊。
いつか、ラジオドラマにしたい!

             一文字弥太郎



僕は、たまった本を西区にある「岩書房」に買い取ってもらっている。
本の買取りはお金にならないが、
せめて本の好きな人に買い取ってもらいたい。
そんなわがままを言い、本分社の財津さんに紹介してもらった。
ある日。
「こんな面白い本がありますよ」と岩書房さんに教えてもらったのが、
穂高健一著「広島藩の志士」

僕は歴史が大嫌い。
「いい国作ろう、鎌倉幕府」って、
大喜利みたいな暗記にうんざりしてきたから。
でも「広島藩の志士」で衝撃!
面白かった!そして、その先にあるメッセージは・・・?

答えにたどり着きたくて、まずはこの本に。
著者 磯田道史さんのユニークな語り口でスラスラ読めた。

これを教科書or副読本にしたらいいのに、と思った一冊。

             一文字弥太郎



放送が終わった夜、時々、数少ない友人から電話やメールがはいる。
「岡さん、いいわー。お前なしでやって欲しいわ。」とか
「はるか、ほんまにおいしかった?」とか
「ラジオカーに取材してもらうには、どうしたらええん?」とか
「あのメール、おもろすぎ」とか。
批判されることもあり、それはそれでイラッとするけど、
貴重な意見だと思って、拝聴する。
いや、ごめん。正直に言えば、スルーしてる。
少し前に。
「お前さあ、きょうのフリートーク、
 女に媚び売ってるよな。」と、ショートメッセージ。
続けて「それで(=女に媚び売って)いいことあった?」
・・・ないよ。15の頃から女性に媚びを売っても、
いいことなんてなかったさ。
いいことなんてあるわけないだろ?!
そう返信しようとして、この本を思い出す。

『女は、虐げられれば自分のことだけを考えるのだが
(哺乳類のメスは、自己保全をしないと種が残せないので)、
 大切にされれば、その母性を社会全体に向ける‥‥』

おっ!まさに!これだ!
他者に寛容さのない時代、必要なのは「母性」ではないのか?
母性を社会に向けるには、僕らは女性を大切にしなければならないのだ。

そんな内容を返信したら・・・
「わかった!勝負だ!」
もうわけわかんないっすー、一体何の勝負なの?!

             一文字弥太郎



毎月第二土曜日の読書会は、
ジュンク堂書店 広島駅前店 三浦さんのジャケ買い!
今日のラインナップはこちらです!

【今月のジャケ買い】
・うつ消しごはん/藤川徳美/方丈社
・いつにも増してブスな気がする/ヤゴウ/KADOKAWA
・けんちく体操 首都高ドライブ編/チーム建築体操/エクスナレッジ
・終わっている臓器/坂井建男/徳間書店
・三省堂国語辞典 第七版 広島東洋カープ仕様/三省堂

◎オススメ
・流星コーリング/河邉徹/KADOKAWA

今日は、一文字さんが『流星コーリング』、
岡さんが『うつ消しごはん』をお買い上げ!
皆さんもぜひ書店へ足を運んでみてください♪



リスナーにもらった一冊。
登場する男3人がそれぞれの価値観を考えるので、
ワイドショーのようなズバッとした結論はない。
けれど、読後 しんみり考えさせられた良書。

読んでいて自分も、身に覚えのある感情があった。だからひきこまれた。

誰かが殺されたり、呪われたり、どん底の病気に冒されたり、
そんな大きな不幸はないのに、読者をひきつける作品の素晴らしさに嫉妬。

たてがみ、欲しい―!
             一文字弥太郎



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