ナチュラリスト読書会


 ♂ ねぇ、軽井沢、行ったことある?
 ♀ わたし?ないない、なんか優雅なイメージあるけど。
 ♂ 広島から車で行くと、何時間かかるかな?
 ♀ 行くの?
 ♂ 行ければ。
 ♀ ねぇ、私も?
 ♂ よければ。
 ♀ 行く!(キッス)いつ?
 ♂ 9月になったら。
 ♀ なにしに?
 ♂ それは・・・・

答えに躊躇する。
実は、「小松美羽」さんに会いに行きたいのだ。
今、彼女のオフィシャル・ツイートに興奮中!
小松美羽さんとその作品たちに会いたい!!
その前に読んでおきたい一冊。

ツイートの内容はこちら。

  ニューヨーク、ダラス、シンガポール、香港、台湾、、、
  日本未発表作品を集結しました! 出雲大社からも。。
  【軽井沢ニューアートミュージアム】
  9/2(日)~9/30(日) 初日の14:00~15:00に
  ライブペイントを行います!
  ◆THE WORLD OF PRAYER 小松美羽展 【~祈り~】

               一文字弥太郎



豪雨災害に関連する情報を伝えるため、「読書会」は2週お休みしました。
しかし、給水拠点情報など、被災者の方々にどこまで届いているのか?
伝えている自分に頼りない気持ちがありました。
さらに、レギュラーコーナーはいつも通りやるべきなのに戸惑いも。
OA後、苛立ちをスタッフにぶつけます。
「これでよかったのか?」

翌週 悶々として、バスセンターからRCCに行く途中、ふらりとひろしま美術館へ。
やなせたかし展。
その足跡を追うと、自分が苛立つのは単なる装飾、信念なんてなかったことに気づく。
何を伝えたいのか、どう伝えたいのか、
そんなことは曖昧に決着し、逃げる隙間をこっそり用意。
「これでよかったのか?」
なーんて。僕は赤い舌を出し、傷つかない「正義」をふりかざしていたのです。

やなせたかしさんに気づかされたなあ。愚かな自分を。

目の前には、アンパンマン。
顔がないのに、泣けてくる。

美術館を出て、手のひらを太陽にかざす。

だいじょうぶ、なにかできる、生きてるから。

                  一文字弥太郎



なつかしい大学時代。
京都・北大路堀川にあるその下宿は、大家さん家族が1階と2階に住み、
3階に僕らの下宿がありました。下宿は3部屋で、炊事場はなく、トイレが共同でした。
大家さんは確か西陣織を仕事にしていて、自宅が仕事場。
一度見せてもらった記憶があります。
6畳の部屋でも親と離れて暮らすことに憧れていた僕は、まるで独立したかのような気分。
大学に慣れてくると、深夜まで友達と語るのが面白く、また、当時とても好きな人がいて、週末その人と会えることが最高の幸せで、親の必死の仕送りをすべて「遊興費」に使っていました。
自分の部屋へは、大家さんと同じ玄関・同じ階段を使ってたどり着きます。
門限などはありませんでしたが、さすがに真夜中に騒ぐと階下の大家さん家族に迷惑。
友達を泊めるのも原則禁止。まして、女性を部屋に泊めるには、夕方までに銭湯に行き、一度女性に帰ったふりをしてもらい、大家さんの隙を見て足音立てずに3階まで忍び込むというスパイみたいな苦労が必要でした。
結局、僕は一年でここを出てしまいます。好きな人にはすぐにフラれてしまうのですけど。
京都は祭りがたくさんあります。
たまに、箱寿司や和菓子をいただき、階下にある「家庭の温かさ」に触れさせていただきました。もっと交流しておけば、と今更ながら。

この本は、大家さんとの交流を描いた素晴らしい一冊。
2人の立ち位置が絶妙でおもしろいです。ぜひ、読んでみてください。

             一文字弥太郎



昔話って理不尽な物語が多いですよね?!
浦島太郎なんて、おじいさんにされちゃって、たまったもんじゃありません!
でもね。
『昔話には、社会の理不尽さ生きることの切なさとともに、
 それを乗り越えて行く人間の強さが込められている。』と著者。
なるほど、浦島太郎に「年をとってもちゃんと生きろ!」って言ってるわけです。
民俗学では、こどもと年寄りが神に近い存在なんだとか。
これ、もっと広めたい!神に近い人をどちらも虐待しているんですよ、いまのこの国は!

この本は・・・気鋭の民俗学者が大学を辞め、老人ホームで働き始める。
そこにいる年寄りの「語り」に耳を傾ける。
年寄りは聞き手の知らない世界を教えてくれる師となる。
するといつも「される側」にいる年寄りが「してあげる側」になり、
その関係性が豊かさを生む。その過程を考察してまとめた一冊。
介護の世界と民俗学がこんなにつながるとは、まさに驚き!
とても素晴らしい結びつきだと思った。

「遺言を書くほど財産はなし。葬式代はなんとかする。」
亡くなった父の晩年の口癖。
今、母は一人、家の中でも杖をつきながら生きている。
少しだけ「語り」に耳を傾け、どうして父と結婚したのか聞いた。
「博打しない人と聞いたから。」
そっかー、昔は全て伝聞で結婚を決めていたんだ。
「でも、女好きとは聞いてなかった」
そっかー、そこを受け継いだのか、と苦笑。

いつかちゃんと母の「語り」に耳を傾けたい。
そのために読んだ一冊。

             一文字弥太郎




「一生 君を離さない」とか
「永遠の愛を誓います」とか
「死ぬまで君を愛してる」とか
その時は確かにそう思っているんだけど、結果は違うことが時々あるよね。
永遠どころか3年未満で終わったとき、どんな顔すればいいんだろうって思うんだけど
それでも人は、約束したがる。約束して欲しいと願う。
その瞬間「未来を捧げてくれる人」が好きなんだと思う。
恋する2人にとって、未来は大切な貢物。
でも、その未来がわけわかんなくなってきた。
平均寿命が延びると「セカンドライフ」が生まれ、「熟年離婚」も頻発。
そこまではまだ簡単だった。ついていけない男は自己責任とされた。
しかしこれから先は・・・?!

そんなときに選んだ2冊。

「テクノロジーの変化は急激に加速し、それらの変化をほとんどの人間が吸収できる平均的な速度を超えてしまった。もう大半の人間が、ついていけなくなった。」
「誰かが予定に遅れでもしてくれない限り、ゆっくり考える時間が取れないほど、私たちは忙しない・加速した時代を生きている」
刺激的な文章が綴られている。

ひとつ確信したことは、未来は生きている限り、学び続けなければならないということ。
でも未来は、やる気さえあれば「無料」または「低コスト」で学ぶことができる時代だ。
ということは、やる気の格差で人生の格差が広がる。
やっぱり、やる気のないやつは今も未来も駄目なんだ。

「僕は今、君が一番好き!ずっと君と学んでいたいと思う」

                 一文字弥太郎



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