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  5. ダンサー・作業療法士 國本文平さん

RCCラジオ Canvas

岩竹香織
アシスタント:岩竹香織

広島の最前線で活躍する、
さまざまなジャンルのクリエーターが
金曜日の夜、週代わりでRCCラジオのメインパーソナリティとして登場。
自らの仕事の話、趣味の話、これまでの生き様、好きな音楽など、
クリエーターが白いキャンバスに絵を描くようにお送りする2時間の生放送。
広島の若者たちに
熱いメッセージを届けます。
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ダンサーであり、作業療法士でもある文平さんは、幼い頃から体を動かすことが大好きだったそうで、いい空間があると思わず踊りたくなってしまう(恥ずかしさよりも、表現したいという気持ちが強かったのも功を奏したよう。)少年だったそうです。

クラシックバレエを習い始めたのは15歳の頃。交通事故に遭いリハビリの目的としてだったそうで同じ時期にコンテンポラリーダンスにも出会います。もともと、「からだ」のことに興味があった文平さんは、ダンスを通じて表現すること、自分を解放すること、体の動きに委ねることを追求していかれました。

広島大学で哲学を学んだ文平さんは、もっと「からだ」についての知識を深めるべく、今度は広島大学医学部への進学。「作業療法士」の資格取得を目指します。「作業療法士」とは、体と心のリハビリテーションを行う仕事。患者さん一人ひとりの人生に寄り添い、日常生活や人生を楽しむことを目指していくというミッションに惹かれたそうです。

そんな文平さんの人生でとても大きなキーとなるのはフランスでのご経験。最初は、コンテンポラリーダンスのコンペティションで受賞し、フランス政府の芸術奨学生としてコンテンポラリーダンス発祥の地フランス・アンジェに留学したこと。コンテンポラリーダンスに対する認知度、理解度の高さや、自己表現や創作活動に対する積極的な参加など、日本と異なる教育システムについて興味深いお話しを紹介してくださいました。

次に渡仏するのは、文化庁新進芸術家海外研修としてでした。大学も卒業し、作業療法士の資格も取得後だった文平さんは、ダンスと医学の融合、ご自身の関心や研究テーマを存分に生かし、多くのチャレンジをされたそうです。神経難病の患者さんとオランジェリー美術館で一ヶ月に渡るダンスのワークショップをされたというエピソードは、静かな驚きでした。心と体を切り離して考えられがちな医療の現場で、芸術活動が大いに奨励されていることもですし、改めて人間のからだの可能性や神秘を実感し、感動するお話でした。

文平さんの言葉からは、絶えず「からだ」への愛情が溢れており、と同時に「こころ」にも丁寧に向き合っているのがとても心地よく届いてきました。「いのち」を大切にする。当然であり誰しも思っていることでありながら、実はそれができていないのが現代の実情なのかもしれません。今回2時間という限られたなかで育むことのできた対話はとても些細な出来事ではありましたが、とても大切なメッセージが詰まっているし、きっと何かのキッカケとなるよう、誰かにとってのスタートとなるよう息づいていたら嬉しいなと思います。

  1. オンエアリスト

    1. Akira Uchida / Still Crazy After All These Years(「After rain at the creeks」)
    2. Sublime&Jun Miyake / Chat Soupir (「Ludic」)
    3. いろんなためいき/ いろんないろのちいさなかけら(「紙片」)
    4. 土取利行 / せせらぎ (「サヌカイト」)
    5. John Lennon / Grow old with me(「Milk and Honey」)

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