アシスタント:岩竹香織
さまざまなジャンルのクリエーターが
金曜日の夜、週代わりでRCCラジオのメインパーソナリティとして登場。
自らの仕事の話、趣味の話、これまでの生き様、好きな音楽など、
クリエーターが白いキャンバスに絵を描くようにお送りする2時間の生放送。
広島の若者たちに
熱いメッセージを届けます。

私たちCanvasチームがずっと気になっていた方、土居辰彦さんにご出演いただきました。
ライター、カメラマン、デザイナー、ディレクターetc。広島の様々なシーンで活躍している土居さんですがそのプロフィールについて詳しく知る人は少ない!?
ということで、真っ白なプロフィールを埋めるべく土居さんとの番組づくりがスタートしました。
17年にわたり土居さんがデザインや文章などを手がけているクアトロプレス。書くことも、年齢を重ねるにつれまるで角が取れていくようにやわらかく変化してきたそう。
じっくり時間をかけ、その人に思いを巡らせながら綴られていることが伝わってくる詩的な文章は、いまの土居さんがよく表れているように思います。
もともと業界誌の記者からスタートしたという意外な20代の話。仕事にやりがいを見出せなかった土居さんは、30歳になる直前に仕事を辞めフリーランスの道をスタートさせます。
与論島や沖縄へ旅をしたり、音楽やファッション、雑誌など大好きなことにのめり込み自分らしく生きてきたことは、その後の人生に大きな影響を与えたと当時を振り返ってくださいました。
めいっぱい遊んだ経験が、のちのデザインやディレクションの仕事に活きたのです。
現在66歳になられる土居さんは、年齢を全く感じさせません。土居さんの生きる姿勢や気持ちが大きな秘訣となっていました。
それは、「今」を大切にしていること。それから、とにかく前を向いて進んでいることです。会話の中でも、ネガティブな表現は全くなく、そして過去にとらわれないとてもスッキリとした心持ちなのです。
今という瞬間を大切にしているからこそ、常に新しいものが生き生きと創り出せるのだと、それを生き方やご自身のスタイルでもしっかりと表現されていて、驚きとともに感激の気持ちでした。
会話のなかで、心に届く言葉をたくさんいただきましたが、なかでも嬉しかったのは、「好きなことをないがしろにしない」という言葉。
好きなもの、好きな人、好きな場所があるということは、すごく幸せなことだと改めて教えてくださいました。
「好き」を心から楽しんでいる土居さんだからこそとても説得力もあり愛情も感じる言葉で、私もこれから歳を重ねていくことがさらに楽しみになりました。
今回、初めてプロフィールを伺わずに行った番組。出演前と2時間の対話を終えた後では、土居さんのイメージがちょっぴり変わりました。
とびきりオシャレでとびきりジェントルマンであることはイメージ通りでしたが、その声から発せられる言葉は、とてもシンプルで実な素朴な方なのかな、とこれはこっそり内緒にしておきたい発見です。
オンエアリスト
- Aquarela do Brasil / naomi & goro & 菊地成孔
- ソ・ダンソ・サンバ / TOKU
- Opus in Pastels /スタン・ケントン
- プラ・マシュカール・メウ・コラソン / 細野晴臣
- エイリアンズ / 比屋定篤子
- Something Stupid / 細野晴臣