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RCCラジオ Canvas

岩竹香織
アシスタント:岩竹香織

広島の最前線で活躍する、
さまざまなジャンルのクリエーターが
金曜日の夜、週代わりでRCCラジオのメインパーソナリティとして登場。
自らの仕事の話、趣味の話、これまでの生き様、好きな音楽など、
クリエーターが白いキャンバスに絵を描くようにお送りする2時間の生放送。
広島の若者たちに
熱いメッセージを届けます。
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2019年最後のCanvasは島根県 吉賀町柿木村にある本とCDのお店「音鳴文庫」の八木諒平さんをお迎えしました。

もともとは栃木県で作業療法士として勤務されていた八木さんですが、東日本大震災以降、自分の生き方を見直すようになります。その中でも最も気がかりだったのは「食」のことでした。「自分で食べるものを自分で獲れないのは人間だけではないか」と農業へ興味を持つようになった八木さんは、有機農業に力を入れており水が綺麗な土地を探すようになり、柿木村に出会います。

柿木村に生活するようになった八木さんは、村の人々がそれぞれ得意分野で活躍しながら助け合って暮らしていることに気づきます。「全部自分でやるんだ!」と頭でっかちになっていた八木さんにとっては意外な発見でした。でもその発見が、「音鳴文庫」誕生へと繋がっていくのです。

自分が住んでいる母屋の隣にあった納屋の2階を自分の好きな空間にしてみようと改装して出来た「音鳴文庫」。ベストセラーを並べるのではなく、自分なりにしっくりくる手触りや装幀、タイトルやデザインを集めた八木さんオリジナルの選書は、自然と長居したくなる、八木さんのリビングにお邪魔したような居心地の良い空間。こだわりは、本だけでなくCDにも溢れています。お客さまがどんなシチュエーションで聴きたいか、どんな気分になりたいか、会話しながらオススメの1枚をゆっくりじっくり選んでいくそう。柿木村の静かな空気に囲まれてゆっくり音楽を楽しめる環境は、「音鳴文庫」というネーミング通り、静かに音に包まれる感覚があるのでしょう。

八木さんから伺ったお話の中には、移住のきっかけとも言える、大切なエピソードがありました。それは、ご友人との約束から実行した「日本縦断の旅」。当時、骨肉腫という病と闘っていた大蔵拓也さんは車いすでの日本縦断を目指していました。2006年に北海道でスタートを切った大蔵さんでしたが、富山まで進んだところで病気が再発、余命半年を宣告されてしまいます。けれど絶対に旅は完結させたい、と友人の八木さんにバトンを渡されたのです。八木さんは、友人と弟の3人、そして大蔵さんの車椅子も一緒に旅を再開することを決意。自転車でゴールの沖縄まで旅をしたそうです。この、大きな大きな経験は、「人生、絶対後悔があってはならない」という強い確信となり、その後、何においても行動する大きな力になったと話してくださいました。

「自分らしく生きること」「好きをカタチにすること」「まず行動すること」。八木さんの人生のストーリーに詰まっていることは、まさに今年のCanvasを締めくくるにふさわしく、静かで美しいパワーに満ちていました。現在冬季休業中の「音鳴文庫」、春のオープンが待ち遠しいです。

  1. オンエアリスト

    1. Diamond day / Vashti Bunyan
    2. 小さなトマト / AI MIYAGI
    3. 25 / Hideyuki Hashimoto (アルバム「草稿」)
    4. あれから / KGM
    5. えのぐのなみだ/ 樽木栄一郎

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