1. RCC TOP
  2. RCC ラジオ
  3. Canvas
  4. Canvas(アシスタント:岩竹香織)
  5. アーキウォーク広島 高田真さん

RCCラジオ Canvas

岩竹香織
アシスタント:岩竹香織

広島の最前線で活躍する、
さまざまなジャンルのクリエーターが
金曜日の夜、週代わりでRCCラジオのメインパーソナリティとして登場。
自らの仕事の話、趣味の話、これまでの生き様、好きな音楽など、
クリエーターが白いキャンバスに絵を描くようにお送りする2時間の生放送。
広島の若者たちに
熱いメッセージを届けます。
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

2020年始めのCanvasは、昨年末からニュースになっている「旧広島陸軍被服支廠倉庫」について、アーキウォーク広島の高田真さんをお迎えし、詳しく伺いました。

アーキウォーク広島は、高田さんが広島の建築を広く紹介するべく10年前に立ち上げた市民組織。建築が好きな人が集まり、県内にある素晴らしい建物のガイドツアーを行ったり、多くの人に知ってもらう機会を作っておられます。実は「旧陸軍被服支廠」もその一つ。これまで何度もこの建物について調査し、現在残っていることの重要性を発信し続けてこられました。

今回、広島県が所有する「旧陸軍被服支廠」の3棟のうち、2棟を解体する方向であると発表し、県内のみならず、海外のニュースにも取り上げられるなど多くの注目が集まりました。被曝75年の今年、期せずして多くの人が関心を寄せることになったこの建物について、高田さんは「今まで何もしてこなかった」という率直な感想とともに、今、改めてその歴史について教えてくださいました。被服支廠が建てられた軍都・広島やその役割。レンガ作りでありながらもコンクリートも併用されているという大変珍しい建築物であること。これだけのスケールが残っている奇跡。多くの人がこの建物で命を犠牲にされたという事実や「被爆建物」であるという建物が背負った歴史はもちろんのこと、その存在が広島の、日本の、文化や長い長い歴史を物語っていることを改めて知ることができました。

高田さんは、現在問題になっている耐震改修にかかる費用についても言及してくださいました。「県だけの問題ではない」と。それは、被服支廠について知れば知るほど本当にその通りだと納得できる問題でした。戦争の惨さ、悲惨さを語りつぐための「物言わぬ証人」であるのは間違いない。けれどそれだけじゃない。原爆が落ちる前、戦争が起こる前、戦中・戦前の暮らしや国の文化があったことをこの建物が教えてくれています。

原爆ドームも、戦後20年経って保存が決定したそうです。“原爆ドーム”になったから今は残して当然だと誰しもが思う。でもそうなるまでに多くの市民が保存を訴え、意見し、動き続けたのだと。

高田さんからお話を伺っていると、時折それが建物の話であることを忘れるような、まるでなにか生き物や親しい誰かの話を聞いているようなそんな感覚にとらわれることがありました。被服支廠の話をしながらなんども「被服支廠に限った話ではない」と言葉を添えておられた高田さん。光の当たらない数多くの価値ある建物が、これまでたくさん解体されてきた事実を知っている高田さんの思いを想像すると、胸が苦しく、切なく感じることもありました。「意見」は色々あるのは当たり前のこと。けれどまずは、見て知って、触れて考えて、自分の「意見」を持つというのが必要だと改めて教えていただきました。

  1. オンエアリスト

    1. 悲しくてやりきれない / コトリンゴ
    2. Mi Yo Ta / 伊藤君子
    3. LaLa Means I Love You / Fried Pride

BACK