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RCCラジオ Canvas

岩竹香織
アシスタント:岩竹香織

広島の最前線で活躍する、
さまざまなジャンルのクリエーターが
金曜日の夜、週代わりでRCCラジオのメインパーソナリティとして登場。
自らの仕事の話、趣味の話、これまでの生き様、好きな音楽など、
クリエーターが白いキャンバスに絵を描くようにお送りする2時間の生放送。
広島の若者たちに
熱いメッセージを届けます。
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尾道市向島を拠点に、映像作家として活躍する田中トシノリさんをお迎えしました。

尾道にあるレコードショップれいこう堂の店主・信恵勝彦さんを主人公にしたドキュメンタリー映画『スーパーローカルヒーロー』は、広島のみならず、全国の多くの音楽ファンの間でも大きな話題となった田中さんの映画監督作品。2014年公開の映画でした。

もともと映像に興味があったわけではない田中さんは、大学卒業後、バンド活動を経てロンドンに渡ります。ひょんなことから映像を学ぶ道に進むわけですが、ロンドンのICAギャラリーで見たレイハラカミのPVを見たことがきっかけで、一気に映像づくりにのめり込んでいったそう。音楽を聴いているとどんどん描きたい絵が浮かんでくる感覚は初めてのことだったと、映像づくりの魅力に気づいた当時のエピソードも語ってくださいました。

2011年3月に起きた東日本大震災とその後の原発問題。当時ロンドンにいた田中さんはいても立ってもいられず帰国、地元福山に戻られました。震災後、日本各地で混乱が続く中でいち早く被災者を受け入れるなどの支援活動に奮闘していたのがれいこう堂の信恵さんでした。自分の生活を後回しに動き続ける信恵さんとの出会いに、田中さんはカメラを回すこと、これを「映画」として伝えることを決意されます。

ご自身の中でも、MVやCMといった映像の仕事と、自分が撮りたいと思ってカメラを向ける映画のような作品作りはその姿勢も異なるそうで、伝えたいものがあり、その手段として「映画」という形態を選んだとこれまでの作品についても振り返ってくださいました。

そして、今年公開となる最新作『ひびきあうせかい RESONANCE』。ミュージシャン青柳拓次さんの音楽プロジェクト「サークルボイス」を追った作品です。これは一部ドキュメンタリー要素がありつつ、フィクションでもありファンタジーでもあると田中さん。年齢や性別、国籍、宗教など問わず、集まった人達が声を感じあうという「サークルボイス」に共感した田中さんが5年の歳月をかけて作りあげた作品は、控えめでありながら心地よく、それでいて見終わった後に余韻のように語りかけるものがあり、とても素晴らしい映画でした。映画のタイトルになっている「RESONANCE」=共振はまさに音だけでなく心と心でも響きあうことができる魅力を表していて、今回、この映画を通してそれを実感・体感することができたのはとても大きな喜びでした。向き合ってお話をしてくださる田中さんは終始穏やかで、物静かで、Canvasでの2時間もまた映画と同じように、終わった後に心地よい余韻と静かな問いかけを残してくれるかけがえのない対話となりました。

  1. オンエアリスト

    1. Stepping Stones /G.Love& Special Sauce
    2. わが美しき故郷よ / 畠山美由紀
    3. Nijiko / 高木正勝
    4. にじぞう / レイハラカミ
    5. Part5 / Kama Aina +Hochzeitskapelle

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