アシスタント:岩竹香織
さまざまなジャンルのクリエーターが
金曜日の夜、週代わりでRCCラジオのメインパーソナリティとして登場。
自らの仕事の話、趣味の話、これまでの生き様、好きな音楽など、
クリエーターが白いキャンバスに絵を描くようにお送りする2時間の生放送。
広島の若者たちに
熱いメッセージを届けます。

音楽家で、大竹 大龍寺の住職 ガンジーさんこと二階堂敦さんを迎えてのCanvas。沖縄での音楽活動のこと、二階堂和美さんとの出会い、そして大竹での僧侶として、住職としての生活。ご本人も予期していなかった驚きの人生を、笑いたっぷりに伺う2時間でした。
大学進学を機に移り住んだ沖縄でコントラバスを手にし、少しずつバンド活動をするようになったガンジーさん。沖縄は、ライブハウスの数も限られていたため、ジャズやロック、クラシックなど様々なジャンルのミュージシャンが一緒に演奏する機会も多かったそうで、1999年、曽我大穂さんとCINEMA dub MONKSを結成。沖縄を拠点に、スペインやドイツなど海外でも精力的に活動されます。
二階堂和美さんとの出会いは2010年春。二階堂和美さんが広島に様々なミュージシャンを招いてライブを行う企画「堂脈」にCINEMA dub MONKSが参加。ライブ当日に横川で初対面&初共演となったそうです。その後、にかさんのアルバム「にじみ」のレコーディングに参加、2012年にご結婚されました。ステージでの圧倒的な歌唱力や迫力のパフォーマンスに「まるでピッチャーのよう。声は大きいし歌は上手いしナチュラルに才能がある」とミュージシャンにかさんのことを話してくださったり、結婚に至るまでの微笑ましく素敵なエピソードもご披露してくださいました。
お寺の仕事を手伝いたいという気持ちはご本人の中にはあったそうですが、にかさんは「僧侶になるとは思っていなかった」とおっしゃっていたそうで、それだけ沖縄での音楽家として生活から、大竹でお寺に婿入りしてからの生活は一変。友人やご家族も、そしてご本人も全く想像していなかった驚きの道だったようです。けれど、「沖縄でのライブハウスでパフォーマンスする生活もある意味規則正しい生活。意外にすんなり僧侶の生活にも入れた」と当時のエピソードを振り返ってくださいました。
毎朝、門徒さんのところへお参りに行ってお経を唱える。同じお経でも、うまくなりたいと変化させてみる。同じことの繰り返しのようで全く同じではないのは、ジャズのパフォーマンスとおんなじというのはとても興味深く納得のお話で、周囲の驚きに反してご本人が変化を自然に受け入れ、自然に楽しまれている様子が浮かんできてなんだかとても嬉しくなりました。
「こうしたい、ああしたいってのはないんです」とこれまでの人生を伺いながら教えてくれたガンジーさんのスタイル。「ベーシスト」としての姿勢ともおっしゃっていましたが、ニュートラルに物事を受け入れていく姿勢がとても素敵で、今まで抱いていたガンジーさんのイメージがガラリと変わったし、もっともっと好きになりました。いつか、ガンジーさんの説法を生で聴いてみたいです。
オンエアリスト
- I’m old cow hunt / ソニー・ロリンズ
- 大竹で生きている / 二階堂和美
- TRES / CINEMA dub MONKS
- Element of the moment / beyond the sea