RCCラジオ Canvas

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当時私は「クリエイター」という言葉が苦手でした。
2014年、番組が始まるという時に集まった会議で趣旨を聞き、その時は口にするのが躊躇われた言葉でした。ただでさえマイクに向かったこともない自分が、苦手な言葉を不用意に使うのはとても無責任なことに思えて、ずっとモヤモヤしていました。
実際は、そんな些細な不安以上に、技術的な不甲斐なさの方が増えていき、モヤモヤしてる場合じゃなくなっていたのですが、今振り返ると毎回悩んでたなと思い出されます。

 

金曜の夜、2時間の生放送。「はじめまして」の方も、お会いしたことのある方も、全く同じ緊張感で始まる22時のスタート。
いつしか誰かの話に耳を傾ける楽しさを知ってしまい、回を重ねれば重ねるごとにこの番組の魅力に私自身も気づいていったように思います。

目の前の人の人生に夢中になる。心通じ合う瞬間がいくつも生まれる。時間が止まったような感覚になる。
大袈裟ではなく、電波に乗っていることを忘れてしまう幸せな瞬間がたくさんありました。しかもそれが「一期一会」であること。同じ二人の対話でも、2度と同じ会話にはならないと思うと、2時間がより愛おしく奇跡のように感じて、大切な宝物がふえていく6年間でした。

肩書きや仕事を切り口にその人の人生について聞いていく。
仕事に向き合う姿勢や、並並ならぬ努力、溢れる感性。本物に触れるお話は刺激的で心動かされるものばかりですが、それ以上に、その人自身が持っておられる持ち味、魅力、纏う空気感、それから熱量みたいなもの。その魅力のおかげで6年という年月を続けることができたのだと思います。

ラジオ番組で2時間話し続けるのは長いかもしれない。
でも、人生を伺うにはあまりにも短すぎる。
それが、私が聞き手として携わらせていただき毎回思う感想です。
ただ、その限られた2時間の中で紡がれる言葉には、その人のたしかな足跡がある。
手を動かし、頭を動かし、心を燃やして作り上げたその人だからこその力がある。その事実に、今もこうして書いていて感動してしまいます。

最終回の日。
ご出演いただいた多くの方々より、大きな大きな花束を番組宛に届けていただきました。
「広島に素晴らしいラジオ番組をありがとう!」という言葉を添えて。番組のメンバーと、なんどもなんども見返しながら、「すごいね。嬉しいね。」と話しました。
番組前に驚いてしまい、感動のあまり、もう正直このまま帰ってしまいたいくらいでした笑。
たくさんの方に愛していただいた番組だったんだなと、あらためて心熱くなりました。

6年が経ち、あの頃世の中で使われていた「クリエイター」という言葉の印象も変わってきたのかもしれません。
毎週番組冒頭で原稿を読んでいたおかげで、すっかり私も気にせず使えるようになりました笑。
広島の「クリエイター」の皆さん、本当にかっこよすぎです。最後の最後まで魅せられてしまいました。
行動力、優しさ、想像力、全力で面白がるところ、包容力・・・。
挙げればキリのない、愛に溢れた皆さんの人生にほんの少しでも触れることができ、本当に幸せに思います。

そして、番組を聞いてくださっていたリスナーの皆さま。
SNSも盛んなこの時代に、一方的にお送りし続けた番組でした。
2時間聴き続けるのは大変で途中で寝てしまったなんて話はよくよく耳にしましたが笑、それはそれで良し、そんななかでも何かキッカケや癒しが届けられていればいいなと、願いながら聞き手の代表を務めさせていただきました。

番組開始当初は、いろんなディレクターが参加し、後半は固定メンバーで番組作りを進めてきました。
産休中、そしてtravelling editionは福岡奈織さんが聞き手を務めてくださいました。
振り返ると、いろんな人の手が加わった番組だったんだなと、そしてその一員でいれたことをとても嬉しく思います。

ご出演いただいたみなさん、聴いてくださったみなさんに、番組チームを代表して心よりお礼申し上げます。
たくさんの色鮮やかな花に囲まれ、賑やかに締めくくれたこと、とっても幸せでした。本当に、ありがとうございました!!

岩竹香織


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