NEXCO西日本 Drive.Escort

週末プラスα

2014年

11月21日(金)

~秋のドライブスペシャル~ 「岡山・津山 編」

いつもは中国地方のおすすめドライブスポットを紹介しているこの番組ですが今月は、「秋のドライブスペシャル」と題して、私がオススメするドライブスポットやサービスエリアを「一緒に旅する」気分で、紹介しています。

さて、岡山県津山方面へドライブしていますが、せっかくドライブに行ったなら、その土地でしか味わうことのできない体験をしてみたいですよね。
岡山の県北では昔、一帯で岡山県の伝統工芸品にもなっている「津山箔合紙(つやまはくあいし)」とよばれる和紙が作られていました。しかし、今では上横野(かみよこの)と呼ばれる地域だけでしか作られていないんだそうです。

そんな貴重な箔合紙作りですが、なんと作る工程を体験できるということで、私が向かったのは津山市上横野(かみよこの)にある、「上田手漉和紙工房」。
こちらでは地元で採れる和紙の原料「ミツマタ」を使って、箔合紙の製作工程を見学、体験することができるんです。

上田手漉和紙工房の上田繁雄さんに、工房の歴史と、箔合紙について伺いました。

森本)ちなみになんですけど。改めていつくらいからされているんですか?
上田)定かではないんですけど、僕で6代目と言われているんですが、それから換算すると江戸時代中期くらいじゃないかと思います。
森本)じゃあ、どんな和紙を作っているのか教えていただけますか?
上田)今現在は箔合紙、色染めなんかも多くやっておりまして、そういう部類のものが多くなっております。
森本)その箔合紙っていうのは他の和紙では作れないような、難しいんですか?腕と技術が・・・。
上田)いや、まあ薄くて丈夫っていうのが一番の特徴ですね。ちょっと待っててよ。
森本)箔合紙見させていただけます?うわっ!薄い!透けて下のものが見える!
上田)で、これを引っ張ってみて。バンバンっ!
森本)強いですね。肌触りもいい!これ相当技術が要りますよね。
上田)そうですね。
森本)へぇ!

箔合紙はもともと、金箔を保存保管するために作られた和紙なんです。
そのため、表面が滑らかな作りになっていて、その厚さはなんと0.04ミリ!
本当に職人の技ですよね。

では、この箔合紙はどうやってつくられているのでしょうか。

森本)砂利道を歩きながらぐるっと池の周りを散策できるようになっているんですね。_
富永)自然回遊式の庭園です。
森本)あっ!ここは色づいてる!
富永)歩きながらずっと紅葉を眺めながら池の周りを巡るという格好になっています。
森本)もちろんずいぶん大きいですけど、ただ目線にもちょうど入ってくるくらいの高さにもあるので、この高低差でまた色づきが違う!近くで見させていただいてますけど、秋だなって色のグラデーション!日々刻々と変わっていきます。

紅葉を楽しみながら、鳥の鳴き声や葉の揺れる音を聴いて、のんびり散歩をするのは本当に気持ちがよかったです。
しかし、衆楽園の楽しみ方はこれだけじゃないんです!
「建物の2階から外を見ると、また違った感動がありますよ」と言われたので、階段を上がらせてもらいました。

森本)音が聞こえてきた・・・。よく見る紙を漉いている場所ですか?
上田)そうです。
森本)で、今漉いていらっしゃるのが息子さん?
上田)はい。これが漉き船っていうんですけど、あの中に液が入ったものをね、形として現すというのは、同じものができるというのは至難の業。
森本)七代目少しだけお話いいですか?息を止める瞬間がずっと続く感じですね。
息子)実際に結構重たいので、持つときは結構息をとめています。
森本)ちょっと桁だけ持たせてください。
息子)どうぞ。
森本)これ自体は私でも持てる感じです。
息子)これに水が入ると持てなくなる。
森本)でもこれを均等に入れてあげなきゃいけない・・。へぇ!

この手漉きは水と液のねばりから両手にバケツを持っているような感覚なんだそうです。
私も少しだけ体験させてもらったんですが、そんな状態で、ムラなく、均等に和紙を作るのは、長年の経験と感覚が必要だなと、ホントに感じました。

そんな箔合紙ですが、表面のなめらかさから現在では半紙や便せんとしても使われていますが、最近では書き物をする人が減ってきていますよね。
最後に上田さんに作り手としての想いを聞いてみました。

上田)今はスマホを使ったりする人がほとんどで、これを全部手紙に置き換えて、時間をかけてでもやれば、もっと楽しい人生が始まるんじゃないかと思う。それから障子なんかでも本当は鍋物でもすれば、ちゃんとした障子紙を張っていれば、換気を全部してくれる。ところが、強い障子紙を張るとガラスのように露持ってしまう。もっともっと紙の良さをみなさんに知ってほしいというのが現状です。
森本)お手紙とかそういうのだけではなく、今は使い方も幅が広がっているので新しい使い方を和紙でやっていくとまた違った時間の過ごし方や空間が変わってきそうですね。伝統を守りながらも、さらに時代に合った、皆さんの生活にさらに溶け込むような和紙を作り続けて下さい。
上田)みなさんも応援をしてください。
森本)ありがとうございました。

改めて和紙の大切さと伝統を感じることのできた手漉き体験でした。
みなさんもここでしかできない手漉き体験をして、伝統に触れてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、こちらは要予約となっています。

交通アクセス
津山市上横野(かみよこの)にある「上田手漉和紙工房」は、中国自動車道・院庄インターチェンジから、およそ30分での到着です。