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週末プラスα

2015年

3月13日(金)

Drive.Escort ~春のドライブスペシャル~  2015年 3月13日 「広島・三次 編」

いつもは中国地方のおすすめドライブスポットを紹介しているこの番組ですが
今月は、「春のドライブスペシャル」と題して、私がオススメするドライブスポットやサービスエリアを「一緒に旅する」気分で、紹介していきます。

さて、今回の旅は広島県三次方面をドライブしているんですが、中国横断自動車道・尾道松江線、愛称「中国やまなみ街道」がまもなく全線開通しますよね。そうすれば三次へのアクセスもグッと便利になるので、是非お出かけしていただきたいと思います。

そんな中、今日立ち寄ってみたのは三次市十日市にある「三次人形窯元」というところ。
皆さん、三次人形ってご存知でしょうか?こちらでは、地元の工芸品・三次人形を制作しているんですが・・・

さっそく窯元の丸本垚さんに、三次人形とはどんなものなのか教えてもらいました。

丸本)これは節句人形として広島県北一帯で使われた人形です。180年位前に石見の国から来た職人さんが三次に窯を築いて作らせたというのが始まりと言われています。
森本)三次人形の特徴は?
丸本)現在の絵の具ではなく、泥絵具とニカワを使って着色している現在ではほとんど使われていない材料です。
森本)今展示室におじゃましているんですけど、見渡しても種類もいろいろ大きさもいろいろですね。
丸本)大きさで言うと小さいのは5cmくらいから80cmくらいまで、種類も140種類くらいあります。昔は男の子が生まれると天神さんを中心として男物、女の子が生まれると女物を親類知人が初節句のお祝いに贈ったんですね。

「天神さん」というのは、学問の神とも言われる菅原道真のこと。
その天神さんを中心に展示室には古いものから新しいものまでがズラリと並んでいて、その歴史を語っていました。さて、この節句の贈答品として扱われる三次人形なんですが、どのようにして作っていくのでしょうか?丸本さんに教えてもらいました。

丸本)今は人形に色を付ける作業をしている所。これはニカワを使っている関係で寒い時期ほど色の発色がいいということで、色付け作業が11月から4月までこの作業をするんです。
森本)どういう工程で作っていくんですか?
丸本)粘土で形を作って成形して焼成して色を付けて出来上がりなんですが、今、丸いテーブルが並んでいますが、この上に人形を乗せて回転させながら色を付けていくんです。1色ずつつけていくのに合理的で一回転すると色が乾いているので次の色を塗っていく、回転させながら塗っていくわけです。

ということで、三次人形が作られて出回る頃には「春」がやってくる。ということなんですね。
別名で「光人形」と呼ばれるほど、独特のツヤがあり、色鮮やかな三次人形。今は、丸本さん夫婦で作られているんですが、ひとつひとつが丁寧に、そして愛情を込めて作られているんですよね。ちなみに三次市内では季節になると、三次人形がおもちゃ屋さんに並ぶんだそうですよ。
さて、現在では職人の数も少なくなってしまったという三次人形ですが、これからもその伝統を続けていくために、どんな事を考えているのか。丸本さんに聞いてみました。

丸本)三次人形というとご存知の方多いんですが、何かというと結構知らない人多いと思うんですよ。ですから、何に使うのかというのをこれからも少しずつ私どもでPRしていかなければと思うんですけどね。三次人形は土人形でありながら容姿端麗で均整がとれた鮮やかな人形なので、買っていただくと気持ちも和むのではと思うんですけどね。
森本)本当に目から元気までもらうような・・・ありがとうございました!

丸本さん、今は住宅事情に合わせて、小さな人形もたくさん作られているそうで、こちらも見せてもらったんですが、本当に色もキレイで可愛かったですよ!三次では旧暦にあたる4月3日の節句に子どもたちの健やかな成長を願って贈られるということで、皆さんもこの春、三次を訪れた時には、三次人形を見つけてみてくださいね。

交通アクセス
三次市十日市にある「三次人形窯元」は中国自動車道三次インターチェンジから、およそ5分での到着です。