11回目も
広島中央通り 香月産婦人科の 生殖医療科部長 楠田朋代先生です。
最近、私のまわりでもよく聞く不妊治療についてお聞きしました。
自然妊娠に近いのがタイミング指導!
排卵日に合わせて性交渉を持ってもらうという方法です。
次のステップは人工授精、
排卵日にあわせて精子を子宮の奥に入れる方法です。
そして最終的な治療としては体外受精!
卵子を体外にとり出し、体外で精子と受精させ、
ある程度まで育てて子宮に移植をする方法と3つの方法があるそうです。
妊娠の確率は、タイミング指導では数%、
人工授精は10%前後、体外受精は50%程度。
今は保険適用はタイミング指導までで
人工授精と体外受精は適用外で高額になります。
最新事情としては
妊娠の確率をあげるため、「タイムラプスインキュベーター」という
体外受精治療のの培養器が注目され、外に出すことなく
受精卵を動画で確認でき、ストレスをかけずよりいい受精卵を選べるとか、、。
さらに子宮内の状態をみる子宮内膜着床能検査や
子宮内フローラ検査などもありますが、遺伝子解析を行うので、保険の適応はなく
高額で、子宮内膜着床能検査で10万円程度、子宮内フローラ検査で4万円程度、
まだまだ最新の治療にはお金がかかるのが現状のようです。
「妊娠を考えるならとにかく早いスタートを
特に37歳以降になると治療成績も下がり始めますので、
まずはご夫婦やパートナーの方と将来の計画をしっかり相談してほしいですね」
という言葉に日々現場で生命の神秘と向き合う
楠田先生の熱い思いを感じました。