松本裕見子のDearWoman


95回目は、
産科・婦人科 藤東クリニック 藤東猶也副院長に
「お産のもしもを支える産科医療補償制度」について伺いました。

産科医療補償制度とは、お産のときに何等かの理由によって
重度脳性まひになった場合、
赤ちゃんとそのご家族の経済的不安を補償する目的で始まった国の制度です。
2009年にスタートし
2015年に補償の対象となる出生体重の基準、妊娠週数などが改正され、
2022年1月には、出生体重は制限なし、在胎週数28週以上へと
大幅に改定されました。

妊婦さん本人による制度の加入や掛け金の支払いはなく、
分娩機関がこの制度に加入していれば、補償対象となる障害が生じた場合、
一時金600万円、19歳になるまで毎年120万円が支給されます。
さらにこうした金銭面だけでなくこの制度は、
原因分析と再発防止に取り組むためのものであり、
新生児蘇生が重要な脳性まひの生後1分以内に
人工呼吸が開始された割合をみると、
2009年は61.5%だったのが、2014年には81.4%にと
制度後に改善が見られています。
産科医療の訴訟件数もこの制度が創設される前の2008年の99件から
2020年は38件と半減以下となっています。

これまで、脳性まひなどが起こったお子さん、ご家族が訴える相手は
病院しかなく、ご家族も病院にとっても大きな負担となり
産婦人科医になりたいという学生のハードルともなっていました。
この制度ができたことで紛争の防止や早期解決が進むことが
期待されています。

赤ちゃんやそのご家族をサポートする、
この制度を知っておいてくださいねと藤東先生。
これからも出産に関する手厚いサポートを期待します。
詳しくは専門機関のHPなどで確認してみて下さいね。





TOP