松本裕見子のDearWoman

日本の性教育について


102回目も
広島中央通り 香月産婦人科 周産期部 助産師 増田かなえさんに
「日本の性教育」について教えて頂きました。

性教育には
国際セクシュアリティ教育ガイダンスという
国際基準の性教育のガイドラインがあり、
年齢、発達、理解度の5段階、必要な時期に必要なことを学び、
積み重ねていく学びがあります。

実はこのガイドラインに沿って性教育をしていない国は、
西アジアでは日本と北朝鮮だけなんだそうです。
日本は先進国の中で最も性教育が遅れていて、
「性教育後進国」と呼ばれています。
日本は性のことは秘める、性を表に出さないという傾向があり、
小学校で性教育の話をしたときも、
内容の打ち合わせで、伝えたいことと、
教育現場で伝えられることのギャップがあったそうなんです。

子どもにはまだ早いという気持ちからか
文科省では、小学5年生の理科で受精に至る過程は取り扱わない、
中学1年生の保健体育では、受精妊娠を取り扱わない、
妊娠の経緯は取り扱わないなど、
性行為について教えることはできないなど制限がありますが、
性先進国といわれるフィンランドでは、
中学校で男性性器の形が様々あることや、
高校では避妊やLGTBについて学びます。

国際基準のガイダンスでは「性教育の開始年齢」は
5歳とも言われ、
心と体の性は必ず一致しないことや
生理、射精、体の変化に関しても
人それぞれでスタートするのも進み方も違うことを
しっかり学ぶそうです。

好きな食べ物や好きな色がみんな違うように、
性も人によって違うと知って
自分らしく生きていける人が増えて、
生きにくい人が減るといいなと思いますと増田さん。
「命、体、心のこと、もっと楽しくポジティブに」
本当に素敵な言葉だなと思いました。





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