130回目は、
藤東クリニック 料理長 吉村 寿洋さん にお越しいただきました。
以前、主に産前の食生活で気を付けることについてのお話で
生ものはしっかり加熱すること、お産直前では食べられるものを
一口サイズにしてさっと状態にして準備しておくことなど
産科婦人科ならではの工夫をされていることを教えて頂きました。
産後の方への料理では
基本的には健康な方なので、旬の食材を使って
美味しいものを作ってお出しするのが基本ですが、
アレルギーや貧血になっていたり、免疫力が弱って
今食べられないものがないかも確認して提供していらっしゃいます。
妊婦さんは
産前に「生もの」に注意してきたことで、
産後も「生もの」を気持ちよく食べられないと言った方もいるそうで
心理的な影響で食べられないものがある場合もありますが、
できることはなるべく対応し、
患者さんにとってのベストをお出しするようにしていますと吉村さん。
入院期間中に一度お出しする「お祝い膳」は
先付、お吸い物、前菜、お作り、焼き物、最後には甘味処と
和食の料理人だった吉村さんならではのコース料理。
黒毛和牛、甘鯛など高級な食材も使い、旬の味を楽しめるそうです。
ご本人だけでなく
ご家族と一緒に食べることができたり、
上のお子様がいればお子様セットを用意していたり、
ご家族の記念となるよう心がけていらっしゃいます。
「産後に疲れた体が癒されました」
「料理が本当においしくて退院したくないです」など
料理に関するコメントをいただけることもあるそうで、
少しはお役にたったのかと嬉しいですねと吉村さん。
産前産後のデリケートな時期をしっかり食からもサポートして頂けるのは
、妊婦さんやご家族にとっても有難いですよね。