松本裕見子のDearWoman

「妊娠中に注意する合併症」


136回目は、
広島中央通り 香月産婦人科 信実孝洋院長です。
日々沢山の妊婦さんと向き合ってる信実院長に
「妊娠中に注意する合併症」について伺いました。

まず一つは、
胎児が子宮から出てくる前に、胎盤が先に剥がれてしまうことが
常位胎盤早期剥離です。

まだ胎児が子宮の中にいるのに胎盤が先に剥がれてしまうことは、
生命の危険が非常に大きい状況です。
軽いものを含めると、全妊婦さんの1・0%前後に見られます。
実はとても診断が難しい病気で
超音波でおなかを見て胎盤がはがれているといった異常が
見え得ればいいのですが、
赤ちゃんの影に胎盤がある場合は見えづらく
気づきくいことがあります。

しかし赤ちゃんにとっても 命にかかわる状況ですので
診断を迷う余裕はありません。
疑いが見られたら、治療として分娩します。
多くは帝王切開です。
赤ちゃんを無事に分娩したとして、
お母さんの出血が止まりにくくなるDICという病気になり、
多量出血することがあります。
効果的な予防法はなく、予知も難しい病気です。

そしてもう一つは、
妊娠高血圧症候群です。
お母さん側に臓器障害、赤ちゃん側は発育が悪かったり、
脳出血をおこしたりします。
脳出血の場合は脳に後遺症が残ることがありますので要注意です。
この症状には実は出産が一番の治療となります。
お母さんや赤ちゃんにとって
妊娠を続けることが良くないと考えられた時には
たとえ赤ちゃんが早く生まれても妊娠を終わらせます。

2つの合併症ともに
根本的な治療法は未だ確立されたものはありません。
毎回の健診をきちんと受診し、適切な周産期管理を受けることが
最も大切なことですと信実院長。
妊娠中はとにかく異変を感じたら、
我慢せず病院に相談してくださいね。






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