53回目は、
広島中央通り 香月産婦人科 産科婦人科部長の信實孝洋先生です。
今回は着床前診断(ちゃくしょうぜんしんだん)についてお聞きしました。
着床前診断とは卵を子宮に戻す前の検査で、
受精卵がちゃんと育つかどうかの評価をする検査です。
受精卵の状態がわかることで流産を減らすことが期待される検査と
言われています。
最近、検査方法が変わり精度がずいぶんと上がったそうなんです。
体外受精は不妊症のカップルとって、
もっとも確実に妊娠できる医療技術として期待されていますが、
子宮に戻す卵に染色体の数の異常、異数性が認められたり、
着床せず、流産にいたる可能性が高いのも事実です。
流産は女性の身体にも心にも大きな負担をもたらします。
流産を防ぐためにも
生まれる可能性が低く育つ可能性が低い卵を選ばないようにする、
正常に発達しそうな卵を戻そうというのが目的で
PGT-Aという検査が開発されました。
日本は、ほかの国に比べて体外受精が盛んです。
さらに詳細な解析を行うために、
PGT-Aを行う施設を増やし、特別臨床研究を実施中なんだそうです。
体外受精を希望される方は高齢の方が多いので、
こうした技術の進歩は大きなメリットになる反面、
費用が高額になりやすいというデメリットもあります。
対象となる方にメリットとデメリットを十分に説明し、
検査をするかしないかを判断していただくことが大切ですね。
さらに2022年4月から体外受精の一部に
保険が適用されることとなりました。
この検査は、保険診療ではないので保険が適用されませんが
先進医療として認定されれば保険適用となる日がくるかもしれませんと信實先生。
少子化が進む今、妊娠を望んだ時に選択肢が増えることは
女性にとってありがたいことですね。