昨日、何を食べたか覚えてないし、なんなら今日の朝食も忘れているような
ディレクターなのですが、1年前の話はなぜか覚えていました。
だって、それぐらいインパクトがあったというか…皆さんは覚えていますか?
保田先生が子供の頃に起こった母の日の話です。
「ああ、あの話ね」という方もいらっしゃるかと思いますが、簡単に紹介しますと、
母の日に、いつものように夜まで外で遊んで帰った保田少年。
そこには、角の生えたお母さんがいました。
「あんたぁ、今日は何の日か知っとるんね?母の日じゃろ。
じゃったらプレゼントは?ないんなら今から買ってこい」
そうやって保田少年は外に出されてしまいます。
今ならどこでもコンビニがありますが、保田先生が子供の頃、夜になれば
ほとんどの店が閉まってしまいます。
そんな中、街をさまよった保田少年は、ある一軒の食料品店が今にも閉まろうと
しているのを見つけます。
「おばちゃん、まだ締めんといて」
そう言って滑り込んだ保田少年でしたが、店内はほぼ売り切れ状態。
そんな中、残っている商品は「リンゴ」と「しんこ巻き」ぐらいだったのだそうです。
こうして保田少年は、迷わずしんこ巻きを選んで自宅に戻りました。
「わしゃ、プレゼントが欲しいんじゃない。人を思いやる心を分かってほしかった」と
泣きじゃくる保田少年を諭すお母さん。
その日の夕飯のカレーの味を保田先生は忘れることができないと言います。終わり。
というお話。感動的なお話なのですが、
「いや、先生。しんこ巻きじゃないじゃろ」
保田先生の周囲では(ディレクターも含めて)、そこが印象的で覚えているという
2年連続同じお話でした。