新年度、真新しい制服やカバン、そしてスーツなど
初々しい姿を、まちのあちこちで見かけます。
「新年度だねぇ」とディレクターもつぶやいてしまうほど、その姿はまちから浮いて見えます。
保田先生のところの学校にも、今年も新入生がやってきました。
新年度最初の行事といえば、入学式。
となる訳ですが、保田先生のところはちょっと違います。
入学式の前に、新入生のためのオリエンテーションから新年度はスタートするのです。
どっちかというと、入学式は「そんなの、あとあと」といった感じ。
やっぱり中学までずっと不登校を続けてきた彼ら彼女らにとって、「まず学校に慣れること」が先なのです。
自分がこれから通う学校には、こんな先生がいて、こんな先輩がいて、自分の居場所がある。
それを確認してから、入学式なのです。
ディレクターは思いました。
自分の学生時代は、バタバタと新年度のスタートを切って、入学式のことなんて何とも思わなかったけど、
「この学校に入るんだ」って思う瞬間を落ち着いて迎えるのって大切ですよね。