2021年8月22日(日) 18:00~20:00
ありのままで生きたい!~性の多様性を認め合う町づくり~
「好きな人と一緒に暮らしたい。」しかしその願いは、いまの日本の社会ではなかなか叶わない。
パートナーが同性であるというだけの理由で・・女性同士、男性同士が愛し合うなどのいわゆる「性的マイノリティ」は人口の約5~10%、左利きの人よりも多い割合を占めるといわれる。
しかし性的マイノリティを人権課題として取り組む団体が少ないことから、戸籍上の社会保障が認められなかったり、職場や学校での差別やいじめや引きこもり、アルコール依存にまでつながるケースも。
長坂航さん(43)は男性の同性愛者で、性的マイノリティの居場所づくりや啓発のため2019年9月、「レインボーとくしまの会」を立ち上げた。
会員数は支援者を含め約100人。
長坂さん自身もパートナーが入院手術した際に家族として同意書に押印できないなど辛い経験を重ねてきた。
長坂さんらは同性カップルの生活を結婚に相当する関係と認める「パートナーシップ制度」の導入を求めて自治体や企業に何度も足を運ぶ。
「コロナ禍だからこそ、多様な形の家族があることを知ってほしい」と長坂さんは話す。
県内24市町村のうちパートナーシップ制度を導入しているのは徳島市、吉野川市と北島町の4つ、証明書の交付も5件にとどまっている(6月末現在)
背景には、申請の際「知人に会うかもしれない」などのためらいや認知度の低さがあるのではと長坂さんは言う。
いっぽうで当事者の家族や学校現場からは、「どのように接したらいいのか」との戸惑いの声が。
講演会の取材で、3歳の娘を抱いたPTA関係者の声が忘れられない。
「この子が将来、誰を好きになるのか・・その時私は喜んで受け止めてあげられるだろうか・・」
番組ではレインボーとくしまの活動を通して性的マイノリティが抱える悩みや課題を紹介するとともに、我々に「いまできること」「やるべきこと」を考える。
ネット各県の現状も電話やデータをもとに紹介する予定。
森本 真司(四国放送アナウンサー)
長坂 航(レインボーとくしまの会 代表)
葛西 真記子(鳴門教育大学大学院教授・臨床心理士) 他