中四国ライブネット

2022年2月20日(日) 18:00~20:00

110年の時を越えて~1枚の写真が繋ぐ日露友好の記憶~

「ひいおじいちゃんを捜してください!」2017年5月、突然、1人のロシア女性が徳島市の写真館を訪ねてきた。
差し出したのは古い写真。兵士らしき男性十数人が収まっている。日露戦争の頃のものという。
写真の台紙には「徳島県立木寫眞館」「第一善通寺分館」の文字。ロシア人のアリョーナさんは祖父の遺品を整理していて20数枚の写真を発見、日本人の知人を通じてそれらが徳島市の立木写真館であることを突き止めた。
写真を撮影したのは立木さとみさん(60)の曽祖父、真一さんだった。ロシア兵の曾孫アリョーナさんと写真家の曾孫立木さん。
2人で写真をもとに110年前をたどるうち、さまざまな歴史の事実とむすびつき敵味方を超えた奇跡の実話が明らかに!
(1)明治時代の新聞記事:「日本兵を助けたロシア兵の美談」は事実だった!そのロシア兵こそ、アリョーナさんの曽祖父だった。
(2)写真に写った寺の石橋が、香川県善通寺市内の寺の石橋の模様と一致。ロシア兵俘虜の撮影場所がわかるものは歴史初。
(3)俘虜と住民とがふれあう日常が明らかに。第一次大戦のドイツ人俘虜と住民との交流は有名だが、それ以前にロシア兵が人道的扱いを受けていたことが証明された立木さんはこれまでの経験をまとめ日本国内はもとよりロシアでも講演活動、その数は116回を数えた。
そのことがきっかけで石川県の写真館主が日露戦争時の写真に写ったロシア兵の子孫を特定、来日も実現した、身元不明のロシア兵の写真は今も各地に数多く残されている。
コロナ禍の今もウェブなどで講演会を続ける立木さん。写真が繋ぐ奇跡はこれからも続く。

四国放送 森本真司(もりもと・しんじ)アナウンサー
立木さとみさん(立木寫眞館1883代表)/  宮𦚰昇さん( 立命館大学政策科学部教授)

出演者写真

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