マツダミュージックドライブ

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☆今週のMUSIC LIST☆

2017.03.18

Long Train Running/Doobie Brothers
She/Elvis Costello
虹色/絢香
(『點心(てんじん)』女将:小島愛子さんの人生の一曲)

ドライブ日記

2017.03.18

【季節の訪れを料理で…】
【點心 -てんじん-】

春夏秋冬。

一年を4つに分けた、四季。
春分や冬至など、二十四節気。
そしてさらに細かく、七十二候。

季節の感覚は、素晴らしいものだなあと思います。


今日は、そんな季節や日本文化を存分に味わえる懐石料理のお店へ行ってきました。


立派な表門。そばには桜の木です。
(まだちょっと早いけど)

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お店の名前は『點心』。

てんじん、と読みます。
木の重みを感じる表門をギィと開けると、、

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中門、お茶席も。

でもこれはまだ序の口。
この先に、素晴らしい庭園が広がっているのです!!

中門を抜け右手にある、りっぱなお屋敷を訪ねると
お香の香り。
すぐに「おばあちゃんの家のにおいだ。」と懐かしく思いました。

丁寧な挨拶をしてくださったのが、
女将の小島愛子さんです。

小島さんのお話では、

ここはもともと、江戸時代にこの地区で生産されていた菜種油の一番番頭さんのお屋敷で、
建物は築120年あまり。
代々の所有者が、敷地内を少しずつ作り替えたりしながら、今に至っているそうです。


その古民家の外側をぐるりと囲む廊下から見える庭園は、素晴らしいものでした。

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手入れが隅々まで行き届いています。
マツ、柚子、梅…いったい何種類あるんだろう?というくらいの豊富さ。
常に何かが花を咲かせているそうです。

春の鳥が遊びに来ていて、川には大きな白い鯉がゆらーりと優雅に泳いでいました。

因みにおおきなサギが来ることもあるとか。


実は、こちらへ来る前に入口が何処かわからず、外の塀伝いに半周ほどしてしまったのですが、
中に入ると、その時に感じたよりも何倍も広く思えました。


そんな庭園を愛でながら、お昼の「茶箱弁当」をいただきました。

茶箱弁当とは、茶箱に見立てて作ったお弁当のことです。
女性に人気だとか。お値段は、3240円。
※団体は1週間前、少人数では3日前までの要予約です


そして出てきたのが、こちら!

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このような手提げ箱をもって、子供たちが山や川に遊びに行く地方もあるそうです。

手提げ箱の扉を上にスライドさせると、三段。

一番上の段には、お刺身。今の時期は鯛です。
二段目には、お吸い物など口取。殆どが旬の食材たち。
そして一番下の段は、桜ご飯!!

一段一段開けるのが本当に楽しみ。
見た目にも色鮮やかでうれしくなります。

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今回は、小島さんに丁寧な説明をいただきながら、いただきました。

白魚、いいだこ、菜の花、わらび、たけのこ、蓮根、白子、イチゴ、、
使ってある物は殆ど旬を迎えた食材たち。味覚から、春を存分に感じられます。
どれも素材の味を生かした丁寧な味付けでした。
このお弁当を、素晴らしい庭園を眺めながらいただけるなんてとっっても贅沢!


食べ終わった後にはお抹茶・お菓子もいただけます。

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正直なところ、取材するまでは、もっと敷居の高いところだと思っていました。
でも、女将の小島愛子さんの人柄に触れ、そんなに気を張るところじゃないのかもしれないなと感じました。


小島さんも、
「肩ひじ張らずに、ちょっとゆっくりしたいときに来て、庭を眺めて料理を食べて、
自分を見つめなおして、日本文化っていいなと感じてほしい」
「日本料理や季節のある暮らしの良さを伝えたい」と。


ここに来るとまさにそう感じることが出来ます。
目でも舌でも春を感じ、心も体も満たされて帰りました。

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女将の小島愛子さん、そして住み込みで働かれている料理人の山根さんと一枚。

(山根さんは23歳。ひょえー!私も頑張らねば!)


素敵な心遣いの『點心』、是非 お問い合わせください。


【點心 -てんじん-】

【季節の訪れを料理で…】

●住所:広島市安芸区上瀬野南1-2107
 ⇒広島市中心部から国道2号線を海田方面へ。一貫田交差点から県道174号線を川沿いに入ります。
市内からは約40分で到着。

●駐車場:約10台

●営業時間 昼:午前11時〜午後3時
夜:午後5時〜9時

●定休日:毎週水曜日

●詳しくは、電話:082-894-8805まで


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