広島民話図書館

「鴈取爺(がんとりじい)」

今回のお話は、ある有名な話にとても似ています。
あのお話と、具体的にはどこが違うんでしょうか。聴いてみてください♪
(東広島市豊栄町で採録された話です)


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そっくりな有名な話とは、「花咲かじいさん」。
でも、あの「枯れ木に花を咲かせましょう」の
名言がある終わり方ではありませんでしたね。

「花咲かじいさん」は室町末期~江戸時代初期に成立したとされるお話ですが、
実は、この「鴈取爺」が元になって
「花咲かじいさん」が生まれたと考えられています。
ですから、「鴈取爺」は「花咲かじいさん」に似ている、というのは本来なら逆なんですね。

「花咲かじいさん」は、日本五大昔話のひとつ。
(あとの4つは、桃太郎、猿蟹合戦、舌切り雀、かちかち山です)
これらの話は、江戸時代に「赤本」と呼ばれた子供向けの絵本に
たびたび取り上げられて、「昔話といえば、これ」という存在になりました。
ですから、この5つの話は、だいたい日本全国、多少の差はあれど
同じような筋書きで広まっています。

一方で、「鴈取爺」は地域によって様々な筋があるようです。
例えば中国地方では。
灰で鴈を獲ったおじいさんを見て、隣のおじいさんが真似をするんですが
灰が自分にかかってしまって屋根から落ち、
下で待ち構えていたおばあさんも目に灰が入ったので
おじいさんが鴈だと勘違いして、
結局おばあさんがおじいさんを叩き殺してしまう、という
悲惨な結末で語られることもあったようです。



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