政府の目玉政策として挙げられる、「異次元の少子化対策」。
よく耳にしますが、正直、少子化の原因はよくわかりませんよね。
厚生労働省のホームページを見てみると、非婚化や晩婚化に加えて
不妊治療のサポートが薄いことも、少子化の原因のひとつとされています。
今日は不妊治療とはどういうものなのか、
新甲さなえ女性クリニックの院長 新甲さなえ先生に伺いました。
そもそも不妊とは、医学的な定義では、「妊娠を希望しているカップルが
1年以上、週1回以上の性行為があるにもかかわらず、
妊娠が成立しないこと」を言うそうです。
不妊の原因は、婦人科的な病気、精子に問題がある、など
様々考えられますが、半分は男性側にあるとか。
女性のみに原因がある場合が41%、原因不明が10%以上とされています。
不妊治療にあたり、女性は30を超える、さまざまな検査項目がありますが、
男性側は精子の検査を一度すればわかるので、
女性だけが婦人科に行くより、二人でスタートした方が確実ですよね。
不妊治療に臨む夫婦への負担は、
精神面、体力や体のこと、仕事との兼ね合い、お金など、さまざまあります。
去年から不妊治療が保険適用となり、自己負担額が約3分の1になりました。
不妊治療の方法としては、タイミング法、
人工的に精子を子宮に入れる「人工授精」、
精子と卵子を体外で受精させて子宮に戻す「体外受精」などがあります。
検査などを経て、そのカップルに合った方法が取られます。
ただ、合った方法と言っても、もちろん必ず妊娠するものではありません。
体外受精の成功率は、20代で約50%、40代では10%程度です。
妊娠には適齢期があり、若いほど体外受精の成功率も高くなります。
体外受精で誕生している新生児の割合は、10人に1人。
珍しい事ではなくなっています。
今や、夫婦の6組に1組は不妊という時代。
当事者以外にも、職場や家庭など周りも意識を変えていくことが必要ですね。
新甲先生には、引き続き10時台にもお話を伺いました。