今日の文化部は、全盲の白鳥建二さんが、アートを楽しむ姿、
そしてその周りの方々を追ったドキュメンタリー映画
『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』の共同監督、
三好大輔さんにお話を伺いました。
これまで、ナチュラリストでも「わくわくラジオ美術館」を
何度か実施してきましたが、
アート作品を自分の感覚で説明するのってとても難しい…!
でも、白鳥さんとご友人の佐藤さん、共同監督の川内さんの3人の
自由にアートを表現する会話は、聴き入ってしまうこと間違いなしです!
この映画では、白鳥さんがアートを楽しむところだけでなく、
普段の生活の様子も収録されています。
やりたいことはやってみる、人生を楽しんでいる白鳥さんの姿は、
穏やかな時間ながらも刺激的に映ります。
タイトルには「アートを見にいく」とありますが、
白鳥さんはそこだけにおさまらない、さまざまな展開を見せてくれます。
さまざまな方に、いろんな楽しみ方、受け取り方をしてほしい、
と三好監督も仰っていました。
皆さんもぜひ、白鳥さんの世界に触れてみてください!
「医療的ケア児」とは、日常生活を送るために
医療器具などが必要なお子さんを指します。
三次市在住の、医療的ケアが必要なお子さんがいらっしゃる
市井佳世子さんに、お話を伺いました。
市井さんのお子さん、11歳の次女さんは、
生後3か月で気管を切開し、以降は痰の吸引が定期的に必要です。
時には、30秒に一度、ということもあったそうです。
自由な時間を持つことも難しい、と想像できますよね。
看護師として働かれていた市井さんは、退職し、
常に次女さんと一緒にいる、という生活を送られていました。
令和3年には、「医療的ケア児支援法」が施行されています。
しかし、地域によって差があり、人口自体が少ない地域などは、
支援・サポートが足りず、お子さん本人やご家族に負担がかかっている、
という問題もあるそうです。
昨年4月、三次に「Childe Care こごみ」という施設ができました。
こごみは、医療的ケア児・重症心身障がい児の方を対象とした
デイサービス施設です。次女さんはこごみに通うようになり、
さらに市井さんは看護師として、こごみで働かれているそうです。
市井さん、そして次女さんは、
この施設ができて、生活が大きく変わったそうです。
他のお子さんのための時間を使えるようになり、
スーパーに行く時間も気にしなくてよくなった、と話されていました。
例え近所に住んでいる方でも、
医療的ケア児やそのご家族の実情は知らないことが多いそうです。
サポートの体制が整うこと、そのためにはたくさんの人に
医療的ケア児のことを知ってもらいたい、とお話しいただきました。
Childe Care こごみは、
通われているお子さんのことなどを発信されています。
Instagramなど、ぜひご覧くださいね。
3月1日から横川シネマで公開される
映画「パドレ・プロジェクト~父の影を追って~」。
お笑い芸人「ぶらっくさむらい」として活動する日本人と
カメルーン人のハーフ武内剛さんが生き別れの父親を探す旅を
記録したセルフ・ドキュメンタリー映画なのですが、、、
今日はこの映画の紹介をきっかけにアメリカの詩人、
ロバートヘイデンの父親をテーマにした「冬の日曜日」という詩を紹介して
もらいました。そして、幼き頃に父親を亡くしたアーサーさんの思い出も。
アーサーさん自身が綴る詩の題材に父親が登場することも多いそうです。
3月1日には、横川シネマで武内剛さんとアーサーさんの
トークショーも映画の上映と合わせて企画されています。
みなさんも、「父親」を思い浮かべながら参加されてみませんか?
【映画「パドレ・プロジェクト」広島上映】
日程:2025年3月1日(土)~ 公開(上映開始は午後を予定)
場所:横川シネマ