沖縄・南西諸島の島々で、
急速に軍事要塞化が進んでいることをご存知でしょうか。
現地を8年をかけて取材された映像作品『戦雲』、
監督の三上智恵さんにお話を伺いました。
―ドキュメンタリー映画『戦雲』ー
琉球、日本、アメリカ、中国。様々な権力に翻弄され続ける小さな島々。
太平洋戦争で悲惨な戦場となった沖縄の島々に
また自衛隊のミサイルが次々と運び込まれている。
「また私たちの島は戦争に使われるの?」
必死に抵抗する小さな島々の声を追う。
アメリカ軍の基地問題は報道されますが、
日本の軍事組織である自衛隊が島々に入ってきていること、
弾薬庫が作られていることは、伝えられません。
映画の中には、ニュースでは描かれない、島々の事実がありました。
三上監督が撮影に費やしたのは、1500時間。
島の人々の声が、生々しく響きます。
『戦雲』は、ただひたすら怖い映画ではなく、
島々の皆さんの、普通の生活も描かれています。
その、誰もが持っている何気ない生活が奪われる、恐ろしい話です。
映画に描かれていることは、作中の舞台である南西諸島だけの話ではなく、
日本全体の話と受け止め、知ってほしい、と三上監督は仰っていました。
『戦雲』は、西区横川の横川シネマで、公開中です。
26日までの上映が予定されています。ぜひ劇場へ。