「医療的ケア児」とは、日常生活を送るために
医療器具などが必要なお子さんを指します。
三次市在住の、医療的ケアが必要なお子さんがいらっしゃる
市井佳世子さんに、お話を伺いました。
市井さんのお子さん、11歳の次女さんは、
生後3か月で気管を切開し、以降は痰の吸引が定期的に必要です。
時には、30秒に一度、ということもあったそうです。
自由な時間を持つことも難しい、と想像できますよね。
看護師として働かれていた市井さんは、退職し、
常に次女さんと一緒にいる、という生活を送られていました。
令和3年には、「医療的ケア児支援法」が施行されています。
しかし、地域によって差があり、人口自体が少ない地域などは、
支援・サポートが足りず、お子さん本人やご家族に負担がかかっている、
という問題もあるそうです。
昨年4月、三次に「Childe Care こごみ」という施設ができました。
こごみは、医療的ケア児・重症心身障がい児の方を対象とした
デイサービス施設です。次女さんはこごみに通うようになり、
さらに市井さんは看護師として、こごみで働かれているそうです。
市井さん、そして次女さんは、
この施設ができて、生活が大きく変わったそうです。
他のお子さんのための時間を使えるようになり、
スーパーに行く時間も気にしなくてよくなった、と話されていました。
例え近所に住んでいる方でも、
医療的ケア児やそのご家族の実情は知らないことが多いそうです。
サポートの体制が整うこと、そのためにはたくさんの人に
医療的ケア児のことを知ってもらいたい、とお話しいただきました。
Childe Care こごみは、
通われているお子さんのことなどを発信されています。
Instagramなど、ぜひご覧くださいね。