広島城三の丸が今日、オープン。
この機会にと、広島城、そして護国神社を、番組おなじみ
歴史小説家の穂高健一先生と散策しました。
大鳥居、石垣、天守閣、二の丸、護国神社をめぐり、お話を伺いました。
毛利輝元が築城した広島城。
豊臣秀吉の考えによって、三角州に作ることとなったそう。
毛利に代わって広島城を引き継いだ福島正則は、
台風で壊れてしまった石垣を幕府の許可なく修繕し、
武家諸法度違反で改易となりますが、その跡がいまだに残っています。
その後、250年という長きにわたって広島を治めたのが浅野家。
紀州からやってきた浅野長晃から12代にわたって城主を務めました。
42万石と聞いてやってきた広島、実際は35万石しかなく、
7万石の差を何とか埋めていたそうです。
広島藩の志士たちは、武士の参考書、
頼山陽のベストセラー『日本外史』の知識を当時の学問所、
今の修道高校で身に着けていたことが強みだったとされています。
復元建物のある二の丸では、地名についてお聞きしました。
「鉄砲町」の名前は、浅野長晃が紀州から連れてきた武器鉄砲職人
「雑賀衆」が住んでいたと言われています。
彼らの技術は非常に高く、豊富な鉄資源を用いてサンプルを元に銃を作り、
財政のひっ迫した広島藩を助けていました。
そして広島護国神社。
戊辰戦争の際、広島から300人規模の軍隊「神機隊」で
戦争を止めに行った際に亡くなった、高間省三が祀られています。
彼は17歳で助教になるほどのエリートで、将来が期待された人物でした。
今回は駆け足でのご紹介となりましたが、
広島城や護国神社には、歴史を感じられる場所・景色がたくさんあります。
この機会に改めて、触れてみてはいかがでしょうか?
24日に新しい広島駅ビル「ミナモア」がオープン。
まちなかスタジアム「ピースウィング広島」に続いて、
また新たな広島の街の魅力が増えることになります。
今回の駅を中心とした再開発とまちづくりについて、
中国地域創造研究センター 地域づくりグループ
主席研究員の吉田実さんにお話を伺いました。
陸の玄関口となる駅周辺が便利になることは
広島にやってくる観光客にとっても嬉しいところ。
広電乗り入れなど、広島に住む我々にとっても
たくさんのメリットがあります。
このまちづくりをもっと大きくしていくためには
場所と場所をつなぐ「回遊性」をもたせること。
例えば、広島駅に降り立った後、ピースウィングまで
の道中、どんな魅力を生み出すか。サッカーを
楽しんだ後、平和公園までどのように導くか、など。
どんどん新しくなっていく広島中心部。
これからがもっともっと楽しみですね!
今日の文化部は、全盲の白鳥建二さんが、アートを楽しむ姿、
そしてその周りの方々を追ったドキュメンタリー映画
『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』の共同監督、
三好大輔さんにお話を伺いました。
これまで、ナチュラリストでも「わくわくラジオ美術館」を
何度か実施してきましたが、
アート作品を自分の感覚で説明するのってとても難しい…!
でも、白鳥さんとご友人の佐藤さん、共同監督の川内さんの3人の
自由にアートを表現する会話は、聴き入ってしまうこと間違いなしです!
この映画では、白鳥さんがアートを楽しむところだけでなく、
普段の生活の様子も収録されています。
やりたいことはやってみる、人生を楽しんでいる白鳥さんの姿は、
穏やかな時間ながらも刺激的に映ります。
タイトルには「アートを見にいく」とありますが、
白鳥さんはそこだけにおさまらない、さまざまな展開を見せてくれます。
さまざまな方に、いろんな楽しみ方、受け取り方をしてほしい、
と三好監督も仰っていました。
皆さんもぜひ、白鳥さんの世界に触れてみてください!