今週の文化部、ゲストは広島在住の作家、片島麦子さん!
7月末に双葉社より出版された『未知生さん』という本をご紹介しました。
片島さんは、今年、作家生活10周年を迎えられ、
別のお仕事をしながら、筆を取られています。
『未知生さん』は、突然この世を去った「未知生さん」を基点に、
生前、未知生さんと関わった人たちが主役の短編物語を通して、
「未知生さん像」が浮かび上がってくる作品です。
さまざまな視点から見て書かれた未知生さんは、
読み進めるごとに、人物像が変わっていくように感じます。
私たちも、人から見られた自分像を演じて生きているところもありますが、
いろんな自分がいるのが当たり前なのかもしれませんね。
読み進める中で、岡さんが気になったのが「ばかばかしい」の表現。
「ばか」という言葉には、
一般的には「馬」と「鹿」の字がよく使われますが、
片島さんが使われているのは「莫迦莫迦しい」。
「馬と鹿に失礼」というお答えでした。
岡さんも仰ってましたが、片島さんの言葉選び、すてきですよね。
どこまでもつかみどころがない、マイペースで不思議な人、
周りに流されず、ある意味頑固。
未知生さん、あなたにとってはどんな人に感じるでしょうか?
片島さんの著書『未知生さん』、双葉社から販売中です!
ぜひ手に取ってみてくださいね。