ナチュラリスト読書会


僕はフリーランスなので、基本ひとりで打ち合わせに向かう。
相手は数名、何人かのグループが多い。
そんな時にね、ふと感じることがある。
「あっ、この人たち優しさにあふれている」ならいいんだけど
「もしかして、この笑顔は同調圧力なのか」と。

そんな打ち合わせの帰りに書店で立ち読みして買った本。

~「人と一緒にいる」のは素晴らしいことであると同時に、
 時としてつらいことでもあります。
 自分とまったく同じ人間は、世界のどこにもいません。
 当然、人と人には、いつも「違い」があります。
 「違い」があるからこそ、
 人と一緒にいることはおもしろいし、楽しいけれど、
 時には対立が起き、すれ違いが生じます。」~

人は一人では生きられない。誰かと一緒にいたい。でも、自由でいたい。
君は焼肉を主張するが、僕はラーメンを食べたい。
対立する。どうする?

そして「政治」についての講義が始まる。

根源的な政治思想家のエピソードも出てきて、わかりやすく興味深い。
こんな講義を10代で受けてたらねぇ。
いや、受けてたんだよ、きっと。
そのとき響かなかっただけ。今、やっと響いた。
それはそれでよかったことにする。

               一文字弥太郎



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