今週のハイライト

今月のキーワードは「ドラッグロス」。
「ドラッグロス」とは、
海外の大手製薬が日本市場に新製品を投入せず、
治療効果の高い薬が日本で使えなくなる、というものです。
このドラックロスが、今後更に深刻化すると言われています。

似た言葉に「ドラッグラグ」があります。
「ドラッグラグ」とは、他国の薬が日本で未承認のため使えない、
日本で既に発売されているが、発売までの時間が他国に比べて長かった、
という時間の差(ラグ)のことを意味しています。

このドラッグロスやドラッグラグ、国内で問題となっています。
原因は、日本の薬価制度=国で決められる薬の値段(薬価)のあり方。
コロナウィルスへのワクチンや治療薬の開発の遅れも露呈し、
医薬品の開発力の低下や、世界市場での存在感の希薄化が懸念されています。

このままでは、治療効果の高い新しい薬が使えない、
希少疾患に効く薬が国内に入ってこない、といった
問題につながってしまう可能性もあります。

この状況を打開するためにも、薬価の考え方を変えたり、
国内メーカーが新薬を開発できる環境づくりが必要です。
株式会社レスコでは、電子カルテのデータが標準化されることで、
治験や創薬に活用できる環境づくりが重要、と考えられています。

株式会社レスコの藤川佳應社長に教えていただきました。



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