久しぶりに会う人に「お変わりないですね」と言われた時、
嬉しい気持ちになるか、
それとも「結構いろいろ変わってるんだけどな~」という気持ちになるか。
みなさんは、どちらでしょうか?
今月アーサーさんが紹介してくれたのは、呉市出身の詩人・黒田三郎さんの
「僕はまるでちがって」という詩。
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僕はまるでちがってしまったのだ
なるほど僕は昨日と同じネクタイをして
昨日と同じように貧乏で
昨日と同じように何も取柄がない
それでも僕はまるでちがってしまったのだ
なるほど僕は昨日と同じ服を着て
昨日と同じように飲んだくれで
昨日と同じように不器用にこの世に生きている
それでも僕はまるでちがってしまったのだ
ああ薄笑いやニヤニヤ笑い
口をゆがめた笑いや馬鹿笑いのなかで
僕はじっと眼をつぶる
すると
僕のなかを明日の方へとぶ
白い美しい蝶がいるのだ
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1日1日日が過ぎて、昨日の自分と今日の自分はちょっとちがう。
いったい自分は昨日と何が違うんだろう?何が変わったんだろう?
それは前向きに変われているのか?それとも後ろ向きなのか?
何気ないことですが、いろいろ考えてしまいます。
さて、明日は、どんな自分になれるんでしょうか?
来月の「まるでちがった」アーサーさんが紹介してくれる詩もお楽しみに!