今週のハイライト


2月20日、新宿の小田急電鉄XR,VR体験型コンセプトスペース
「NEUU」で「たびの福祉展」が行われた。
登嶋健太×小田急電鉄さんのイベントだった。

Facebook JAPANさんや、小田急電鉄さんや社団法人千楽さん、
YouTuberの「食べて喋って旅をして」のご夫婦の専門家に混じって
ボクも「たび×障がい」で登壇した。

しゃべれない僕に講演会の依頼をたまにいただく。
妻や、各種担当の方が、
隣で僕の書いた原稿を元に喋っていただくことが多い。
今回の場合もスライドに原稿を織り交ぜて作ってもらった。
「旅行」でなくて「たび」。
たびには決まりきった行程もないかわり試行錯誤苦労も多いような気がする。
でもそんな「旅」が好きだ。車椅子での旅はますます難易度が増す。
日本での旅は障害者の旅が結構守られているような気がする。
いい面もたくさんある。守ってくれているんだから。

それに比べて海外の旅は、「健常者と同じだよ」のスタンスが多い。
講演会でも話したんだが、例えば日本の場合レストランで車椅子の僕がいくと
良かれと思って入り口付近の、
席につきやすいところに通されることがほとんどだ。
すんなりいく。お互いに楽だ。

けれど、海外にいくと「どこがいい?窓際?」普通だ。
あそこは車椅子では困難だと思われるテラス席の夕日が綺麗に見える席が
「今開いたからどう?」なんて平気で言ってくれる。
もちろん車椅子でなくたって順番のその人全員に聞くのだろう。
特別はない。いい方にも悪い方にもだ。

で、席に着くまでぎっしり座った人々を車椅子の僕が通るために
すすっと席をずらして道ができる。話しながら特に何も言わなくてもだ。
なれているんだろうなあ、当たり前のことなんだろうなあと道ができる。
何の心配もなく、席に着くことができる。何回も海外では経験している。
日本の場合は入口に近い席を用意されることが多く、
お互い迷惑もかけずいいとは思う。
でも、なんだか海外方式に感動してしまうのである。そんな話をした。

みんなが興味を持ってくれたのは、人工膀胱の話。
オムツの代わりに使う。
この話も質問コーナーで盛り上がった。この話はまた今度。
錚々たるメンバーの中どうかなと思っていたが良いイベントになった。



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