今月のキーワードは「Claude Mythos(クロード・ミュトス)」です。
アメリカのアンスロピック社が4月7日に発表した、新しいAIです。
どんなものかというと、「自分で、人間に代わって、
コンピューターシステムの穴を見つけ出すAI」です。
社内でのテストでは、世界で長年使われているソフトウェアの中の
これまで気付かれていなかった穴を見つけ出しました。
また、その穴をどうすればコンピューターを乗っ取れるのか、を
AIが自分で分析してやってしまったという報告があり、
さらにAIが勝手にインターネットにつなぎ、開発者にメールを送ってきた、
ということもあったそうです。
この結果から、アンスロピック社は
このClaude Mythosを公開してはいけないレベルのAIと判断し、
現状は「Project Glasswing」という、ごく限られた12の組織だけに、
「守りのために使う」という条件で、限定的に渡しています。
日本でも、このAIについての会見を片山金融担当大臣が行い、
「今そこにある危機」と表現されています。
この会見に先立ち、金融庁で開かれた会合では、
日本の金融システムの心臓部のトップが集まりました。
「3つのメガバンクがClaude Mythosのアクセス権を近く取得する見通し」
という報道もあり、
金融庁を中心とした36の組織が参加する作業部会が立ち上がりました。
ここまで聞くと、怖いお話に聞こえるかもしれませんが、
国の動きを見ていると、日本という国が危ないと気づいたらちゃんと動ける、
という国であることもわかったかと思います。
皆さんが「うちのかかりつけ、大丈夫かな」と気にしてみる、
というのも大切になってきますね。
株式会社レスコの藤川佳應社長に教えていただきました。
今月のキーワードは「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」
先月が「電子カルテの中身のルール」だとすれば、
今月は「その中身=皆さんの大切な医療情報を、どうやって守るか」の
ルールのお話。
医療情報を守るときに、3つの『守る』があると考えられているそうです。
1.秘密を守る
見るべき人以外に見られないようにする。
2.正しい情報のまま残す
カルテが書き換えられたり、検査結果が消されたりしたら、
お薬の量を間違えるかもしれない、お医者さんの判断も狂ってしまいます。
3.必要なときに使える
診察を受けるときに、カルテが開けない、検査の結果が呼び出せない、
となれば、診療そのものが止まってしまいます。
新しいガイドラインのポイントは3つ。
1.保守委託機関編という、新しい章が加わる
専門職員がいない、保守を事業者に全面的に委ねている医療機関のための
項目が、独立した章として整理されました。
自分たちでやることと事業者に任せていいことの境目がはっきりしました。
2.二要素認証の導入
銀行のインターネットサービスを使うときの、パスワードを入れて、
さらにスマートフォンに届いた番号を入れる、という操作のことで、
知っていることと持っているものの2つを組み合わせる仕組みです。
3.病院経営の皆さんへのメッセージ
安全管理対策は、コストと捉えるのではなく、
質の高い医療の提供に不可欠な投資と捉えるべきである。
という一節があります。
医療を受ける側である私たちが意識することは3つ。
1.サイバー攻撃は、遠いどこかの話ではない
2.長いパスワードを使う
3.かかりつけの病院を応援してほしい
株式会社レスコの藤川佳應社長に教えていただきました。
