今日は、『広島藩の志士』でおなじみ、
ジャーナリストで小説家・穂高健一さんに、
相馬藩、今の福島県は大熊町に伝わる民話をご紹介いただきました。
幕末期、広島藩の神機隊にまつわる、
今から156年前の今頃の時期の民話『戊辰戦争 余話』というお話です。
当時、神機隊は、上野戦争での戦いを終え、
江戸から陸路で仙台城を目指し、北上していました。
今回の民話は、後に戊辰戦争で激戦地となる福島県浪江町の手前、
福島県大熊町で起きた、神機隊の隊員と村民との出来事が描かれます。
幼い子どもの火傷の看病のため、
鬼と呼ばれた神機隊から隠れることができなかった村の女性と、
村を通過したある一人の兵士の物語です。
岡さんの朗読は、「こちら」からお聴きいただけます。
穂高先生は、この民話から、神機隊の信心深さが感じられ、
さらに神機隊は「戦争をやめさせたい」
という一心で戦っていたことがわかる、とお話しされていました。
260年、徳川政権が戦争をしなかった。
こんな時代だからこそ、
この歴史から学べることがたくさんあるのではないでしょうか。
先人たちの知恵を知り、見習っていきたいですね。
さて、穂高先生の新刊が、11月2日に発売予定です。
タイトルは『妻女たちの幕末』。
皆さんこちらもぜひチェックしてみてくださいね。