つどいのひろば


人口7000人弱、庄原市東城町にあります「ウィー東城店」は、
佐藤さんのお父様が1998年に創業した、およそ100坪の本屋さんです。
お父様の薦めもあり、佐藤さんは名古屋で修行していましたが、
お父様から突然「すまんけど、みんなが辞めてしまうから、広島に帰ってきてくれ」と
連絡があり、佐藤さんは急きょ、ウィー東城店の店長となりました。


おしゃべりなひろしまてみやげもありました

店内は、ラインナップのセンスがキラリと光る雰囲気、
隅々まで目が行き届いていて、フェアも充実しています。
そして店内では地域の特産品、化粧品、なども販売しています。
これらはすべて、常連さんの声を反映させて出来上がったものです。

ラジオの修理、不登校の子ども達の働き口、
様々な地域のお困りごとを、佐藤さんは跳ね除けることなく、丁寧に対応してきました。
利益が出るからではなく、お客さんがほしいから作る。それが本屋を経営的に助けていくことになりました。


佐藤友則さんのファンを自称する女の子と。

石の間に敷き詰める砂のように、地域へ還元を繰り返す。
気づけばたくさんのファンが集い、お店は黒字経営となりました。
もちろん人情だけでは商売はできません。
海外に向けての本の販売や、コインランドリーなど、
戦略的に動いている側面もあります。
ただ、佐藤さんは他人のパイを奪うことはしません。
町に必要なものを提供する。そのために知恵を絞ることを惜しみません。


島田潤一郎×岡佳奈×佐藤友則

去年の3月、ウィー東城店には佐藤さんに代わって、新しい店長が誕生しました。
若い人たちが楽しい!と思える場所にするのが大事で、
お店を譲ることで、新たな価値を新たな世代が生み出していく。
そんな信頼を基に、ウィー東条店が続くことを佐藤友則さんは願っています。



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