つどいのひろば

もうすぐ8月6日を迎えます。今年で被爆79年。
広島・長崎への原爆投下からもう80年近くの時間が流れています。
被爆者の平均年齢は85.58歳。その数は今年3月末時点で
全国で10万6825人。昨年度と比べると6824人少なく
なっています。
被爆者の高齢化が進む中で核兵器廃絶の取り組みや、
あの時の記憶をどのようにして「継承」していくかがここ数年
ずっと課題とされてきていますが、私たちはこれからくる未来に向けて、
本当に動けているんでしょうか?

ひとつの大きな節目となる被爆100年(2045年)20年後は、
ちょっとイメージがつきにくいですが、、、
およそ10年後の被爆90年、2035年の広島では、その継承は
どうなっているのか?これだとちょっとリアルに想像が出来ませんか?

そこで今日のナチュラリストでは、番組を通して
「10年後のヒロシマを想像して、自分は いま何が出来るのか?」と
言うことについて、リスナーの皆さんと一緒に4時間考えました。

番組の中では広島市が養成する「家族伝承者」制度の研修生のほか、
家族が亡くなったり、体験の聞き取りが難しくなったりした
家族伝承者制度の応募条件を満たさない人が活動する場にもなっている
「ヒバク2世の語ろう会」の活動の様子や伝承者の方々、広島市、
学校現場などのそれぞれの葛藤や悩みなども紹介。
リスナーの皆さんからも本当にたくさんのお便りを寄せて頂きました。

10年後のヒロシマを想像したら。。。
今から79年前に何が起きたのか。伝えることが出来ない未来が
そこにやってくるかもしれません。

平和公園にある原爆死没者慰霊碑には「過ちは繰り返しませぬから」と
刻まれていますが、戦争や核兵器を使うことが何を引き起こすかを
知らなければ、ここまで繋いできたその想いは伝わりません。

自分はもちろん、自分より下の世代に広島で起きたことを伝えていく
ためには、今こそが動き出すラストチャンスと思った方がいいのでは
ないでしょうか?

今後も引き続き皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

踏み出す一歩のきっかけになるかもしれない、ヒバク2世の語ろう会
発表会は9月14日(土)に開催されます。こちらもぜひ!


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ヒバク2世の語ろう会 9月発表会について



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