つどいのひろば


毎月1回出演してもらっている旅する詩人アーサー・ビナードさん。
いま気になる話題に沿った詩(ポエム)を紹介してもらっています。

今月はケンタッキー生まれの詩人、ウェンデル・ベリーの
「Vacation」という詩。

新しいモーターボートに乗り、そのスピード感や川の周りに広がる
自然、そんな自分の夏休みの様子を新しいビデオカメラにおさめた
男。休みが明けて、再生ボタンを押すとそのバケーションの様子が
見事に蘇るけれど、そこに自分は居ない。(映っていない)
という内容の詩。

ある頃から生まれた「ながら族」という言葉も、現代では
スマホを手に当たり前のように繰り返されていますが、
すべてをスマホに集約されて、人々は本当にリアルを生きられて
いるのか?現実がそこにあるのか?考えさせられます。

ついつい自分もやってしまいがちですが、少しの間くらい
デジタル機器から離れて、自分の目で、脳で記憶して楽しむ、
そんな夏休みを過ごしたいものですね。

来月はどんな詩を紹介してくれるのか?9月のアーサーもお楽しみに!



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