つどいのひろば


東林館高等学校理事長 喜田先生の親子教育相談所。
今月は「子どもとニュース」をテーマにお話を伺いました。

喜田先生曰く、ニュースに触れることは子どもにとって
ある意味「社会の地図帳」を手に入れる行為。
自分の生きている世界をある程度理解するきっかけになったり、
未来を選ぶヒントを手に入れる可能性が広がったりするものですよね。
また、ニュースに触れることで、実際の出来事を通して
「なぜ?」「どうして?」と考える力が養われる可能性も。
コミュニケーション力や思考力の育成にもつながります。

逆にリスクとしては、過激な事件や災害報道などで
心に大きな不安や恐怖を与えることがあります。
また、今の時代、インターネットでは誤情報や偏った情報も多いため、
フェイクニュースに踊らされてしまうというリスクも考えられます。

よく言われるのが、興味の芽は小学3年生4年生くらいから伸び始める、
その時期は「興味の種まき」の時期、
高学年以降は「対話と考察」の時期へシフトしていくとか。
ニュースに触れるには、年齢に応じた内容や見せ方が重要で、
小学生はやさしい表現やイラストがあるニュース、
生活に身近な話題を中心に。
中学生は、一般的なニュースに触れさせつつ、
「どう思う?」と考えを引き出す対話が有効になってくる時期だそうです。

ニュースに触れることで、お子さんに疑問や興味関心が芽生える、
そこで保護者に質問する、そうなると、ニュースやトピックについて
保護者自身も興味・関心を持っておくことが必要になります。
また、フェイクニュースの出回る現代、
全てを疑うとしんどい、でも何もかも信じてもよくない。
疑う気持ちのさじ加減は経験の中で学ぶ、その姿勢が大切です。
一方向から見るのはやめる、というのもポイントとなります。

人は失敗から学ぶもの。
なかなか失敗ができない今の時代、ご家庭だけでも、
安心して失敗を経験できる、その失敗を学びに変換できる、
そういう空間にしていきたいですね。

放送の内容について、詳しくは「こちら」をチェック!



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