つどいのひろば


テレビ、ラジオ、スマホ、SNS、いつの間にか、次から次へと情報が押し寄せてくる現代、
情報のスピードや人間関係に、ちょっと疲れたなと感じる方も、多いのではないでしょうか。
きょうは、「人の話を聞くプロ」に、お話を聞いてもらおうということで、
肩書は「精神科医など」という星野概念さんにお話をうかがいました。
20代のころはミュージシャンになると信じて疑わなかった星野さん、
30代半ばでなかなかセールスには結びつかず、その夢に区切りをつけようと決意します。
その中で医療を勉強していて面白いと思ったものが、精神科医だったということです。
現在も精神科医のお仕事と並行して音楽活動や執筆活動も行っているので、
精神科医「など」とついているようです。
まぁみんな「など」だと思うんですけどね、と星野さんは笑います。

診療という限られた時間の中で、丁寧に相手の「こころ」と向き合い、
きちんと話を解きほぐす。なかなか出来そうな仕事ではないですよね。
でも星野さんの話し方、その空気感に岡さんも同調していきました。
おふたりは、波長が合うようでしたね。



情報のスピードがせわしなく、雑音と感じられるものも多い中で、
こころがしんどいと感じることも多いように思います。
なかなか気持ちに余裕がないとどんどん省略していくと、
色々なものに焦って、豊かさが生まれない。
まぁいいか、と思える余裕こそ今の時代に大事なものかもしれません。

こころを肉体的に定義することは難しい。
だからこそ、ないものを感じるないものを探っていく、だから面白い。
そんなお仕事なのかなとも思いました。
星野概念さんの新刊、「こころをそのまま感じられたら」は、
講談社から出ています。



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