広島でも桜の開花が発表され、突如として春がやってきました。
春になると、ほうぼうで花が咲き始め自然に目を向けることも
多くなりますが、今月アーサーさんが紹介してくれた詩は
明治・大正期に活躍した詩人、山村暮鳥(やまむら・ぼちょう)の
「風景」という詩。
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
・・・・と、「いちめんのなのはな」という文章が何回も
続くことで、広大な菜の花畑や眼の前に広がる黄色い花を
イメージさせる詩です。
「いちめんのなのはな」という文章だけが続くかと思いきや
各連の8行目には「かすかなるむぎぶえ」「ひばりのおしゃべり」
「やめるはひるのつき」と違う言葉が加えられていて、
聴覚的にはハッとさせられ、視覚的にはモザイクのように
隠されるという面白い試み。
暖かくなると、色んな所に出かけていろんな風景を
目にしますが、あなたならどんな詩にするでしょうか?
アーサーさんには来月もいろんな詩を紹介してもらいます。
お楽しみに!